【締切間近！】デンマーク・日本共同制作『Kisarazu Murder Case』中国語の話せる20代女性（主役）、40〜60代の日本人男性（準主役）募集中！

【作品について】
ニューヨーク大学卒業制作『小春日和』(2014年)で新人監督映画祭グランプリ、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア ベストアクターアワードを受賞し、水戸短編映像祭、札幌国際短編映画祭、レインダンス映画祭、クレルモンフェラン国際短編映画祭公式上映などの高い評価を受けている齋藤俊道監督。今回はデンマーク発の映画制作プロジェクト「The Current」に参加する唯一の日本人監督として、新作『Kisarazu Murder Case』を制作します。

今年が第３シーズンとなる「The Current」は、世界各国で活躍する10人の監督が、それぞれ異なる社会的テーマに沿った5分以内の映画を制作するというデンマーク発のプロジェクトです。完成作品は、各作品が扱う社会問題の専門家による記事と合わせて、今年10月以降インターネット上で順次公開されます。（http://www.thecurrent.dk）

このプロジェクトに参加する唯一の日本映画が『Kisarazu Murder Case』です。本作が扱うテーマは「人身売買」。人身売買というと遠い外国の問題というイメージがありますが、日本も決して無縁ではありません。日本政府が実施している「技能実習制度」は、外国人に日本での就業機会を与えて技術や知識を移転し、発展途上国の経済発展に貢献するという建前のもとに運用されていますが、実際には、中国やベトナムをはじめとするアジア諸国の若者が安上がりな労働力として零細企業に派遣され、違法で劣悪な労働条件のもとで酷使されていると指摘されています。米国国務省や国連も、この制度を人身売買や強制労働の温床であるとして批判していますが、技能実習生が置かれた状況に改善は見られません。

『Kisarazu Murder Case』は、2006年に千葉県木更津市の養豚場で働いていた中国人実習生が、強制帰国を迫られた際に受け入れ団体職員を殺害したという事件を題材にした物語です。この悲劇を「加害者」である実習生の立場から描くことが監督の最大の関心事であり、そこにこの映画の意義深さがあります。この作品を通して、国内外の多くの人々にこの問題を認知してもらい、状況の改善に結びつけたいと考えています。

【募集内容】
主役・崔麗紅（ツイ・リーホン）26歳
　中国黒龍江省チチハル市郊外の貧しい農家に生まれる。弟が大学に行けるよう、自分は高校を中退して両親の農業を手伝ったり、レストランで働いたりした。25歳の時、ブローカーの勧誘により、実家を豊かにして親孝行をしようと日本行きを決める。自宅を担保に借金をして送り出し機関に多額の手数料・保証金を支払い、希望を抱いて日本に渡った。千葉県木更津市内の養豚農家「佐野畜産」に派遣され、過酷な労働条件のもと朝から深夜まで約1000頭の豚の世話に追われる。さらには経営者の佐野から性的暴行を受ける。
　親思い、兄弟思いで、責任感の強いしっかり者。故郷では村一番の美女と評判だった。子供の頃から日本の文化やファッションに憧れを抱いていた。三年働いてお金が貯まったら東京に行き、母のために服を買って帰ろうと思っていた。

応募条件：20代の女性。中国語（官話）が話せること（中国語が母国語であることが望ましい）。日本語・英語のいずれかでコミュニケーションが取れること。

準主役・佐野武夫（さの・たけお）62歳
　佐野畜産社長。市議会議員を長く務め、議会議長を務めた経験もある。亡き父も同じような経歴の人物だった。技能実習生の受け入れ機関である農業組合の役員も務める。酒豪であり、女性関係がだらしない。議員として多くのスキャンダルを起こしてきたが、その都度強固な権力と人脈を使ってもみ消してきた。周囲から「先生」「社長」と呼ばれ、いつも横柄な態度を取っている。

応募条件：40代〜60代の男性。（※当初は50代〜60代としていましたが、変更しました）

【撮影について】
撮影予定日：9月8・9日（8日だけの可能性もあり）
ロケ地：東京近郊
ギャラ：大変恐縮ながらノーギャラですが、交通費・食事は支給させていただきます

【制作者について】
監督・脚本：齋藤俊道（http://www.toshimichisaito.com　前作はこちら → http://www.koharufilm.com）
制作団体：The Current （http://www.thecurrent.dk）

【応募方法】
応募を希望される方は、以下の①〜⑤を記載の上、the.current.japan@gmail.comまでご応募下さい。
① プロフィール（年齢を記載のこと）
② 写真（バストアップ）
③ 電話番号
④ メールアドレス
⑤ 本作への意気込み・アピール
書類審査を通過された方にのみ、オーディションのご案内をメールにてさせて頂きます。

『Kisarazu Murder Case』キャスティング担当