東放学園映画専門学校/学生自主映画-20代男性役者募集中(急募)

20代男性役者募集中　　　　　　　　　

学生映画作品のため、一日中4000円(交通費含む)
撮影予定時間7／13-7/14(2日)
ロケ地:調布市
オーディション必要です　　(対面とオンライン可) 今オーディション中
対面の形、場所は都内になります。
連絡時、履歴書やプロフィールとか付く送ってお願い致します！！！
希望役名書いて方がいい　　(なし可)
テス撮影：　ある




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「後悔の行方」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　監督・　シナリオ:佐藤なな子


吉原春樹（２２）（１８）　新社会人
村林優斗（２２）　　　　 春樹の友人

小泉美沙（１８）　　　　 春樹の幼馴染
鎌田翔琉（１８）　　　　 春樹の幼馴染


３月３１日。夜になったにも関わらず、自身のアパートで寝こけている吉原春樹（２２）。すると、大学の友人・村林優斗（２２）がアパートを訪ねてくる。大学を卒業した二人は翌日に入社式を控えており、大学生最後の夜に少しだけ宅飲みをすることになっていたのだった。
　しっぽりとした飲み会は進み、ふと春樹の恋愛話に。春樹は、地元にいた頃に仲の良かった幼馴染より好きになれる子に出会えず、ほとんど恋愛をせず大学４年間を過ごしていたのだった。その幼馴染には気持ちを伝えられずに終わったと言う春樹。優斗に「やっぱ後悔してんの？」と問われ、過去を語り始める。

　４年前、３月。春樹（１８）は、幼馴染・鎌田翔琉（１８）と小泉美沙（１８）と近所の公園で時間を共にしていた。文武両道の翔琉は春から遠方の大学に進学することが決まっており、美沙は地元に、春樹は地元の近くで一人暮らしをする予定でいた。春樹は、翔琉と美沙が両思いであることに薄々勘づいており自分も美沙に思いを寄せていたが、気持ちを伝える勇気もないため、複雑な気持ちでその場を過ごしていたのだった。
美沙が親に呼ばれて帰宅し、翔琉と二人になった春樹。すると翔琉は「美沙と、友達やめなきゃかな」「やめたいと思ってるんだよね」と口にし、翔琉が美沙に思いを伝えようとしていることを知る春樹だった。
公園からの帰り道、春樹は頭を悩ませる。家まで遠回りを繰り返し、何度も何度も同じ道を通っては家に帰れない。

数日後。春樹が近所へ散歩に出ていると、美沙と遭遇する。美沙の様子から、翔琉とはまだ何もないことを悟る春樹。美沙は、翔琉が離れてしまうことに寂しさを感じているようで「翔琉にも新しい人間関係ができちゃうんだよね」「だんだんみんなで会わなくなるのかな」と話す。そんな美沙を見ていた春樹は、美沙の気持ちを少しでも晴らしたいと思い翔琉と会うことを提案する。いつもの公園で翔琉を待っていた春樹と美沙。すると、ふと翔琉との関係が頭によぎった美沙が「遠距離……」とこぼす。それを聞いてしまった春樹は、自分なら美沙を不安にさせないのに、自分なら大学生になっても美沙の側に居られるのに、という思いに駆られ美沙の手を取って走り出す。
美沙が春樹の手を振り切り、ようやく立ち止まった二人。しかし、困惑してる美沙を目の前にして、自分が今からしようとしていること（告白）の罪の重さに怖気付いて言葉を失う春樹。するとその時、公園へ向かっていた翔琉と鉢合わせる。どうしようもなくなった春樹は、その場から立ち去るしかできなかったのだった。

翌日、翔琉に呼び出された春樹。前日の様子から、春樹の美沙への気持ちに気づいてしまった翔琉から、自分のせいで春樹が美沙に気持ちを伝えられなかったのではないかと謝罪される。しかし、春樹は、そもそも自分に勇気がないため美沙に気持ちを伝えないと決めていたのに、翔琉の気持ちを聞いたことでその決意が揺らぎ、翔琉を裏切ろうとしてしまった。その上、翔琉を裏切って美沙に告白することにすら失敗してしまった。そんな自分がどうしようもなく、ただひたすら弱かっただけだ、と翔琉に謝罪するのだった。

　４年後の３月３１日。優斗に過去を語っていた春樹（２２）の表情には後悔が滲む。結局、翔琉と美沙は交際し遠距離恋愛を続けているが、春樹は二人と会うこともなくなってしまったと言う。しかし、「過去に後悔はしてるけど、それを経ての今に後悔する気はしてないからな」とそれなりに充実していた大学生活を振り返る春樹。そして、大学生活を共に送ってくれた優斗へ感謝を伝えるのだった。あんまり遅くなると翌日の入社式に響くため、早い時間に帰っていく優斗。二人は「また飲もうな」と言って別れるのだった。優斗が帰ったのち、思わぬかたちで過去に浸ってしまった春樹は、残った缶ビールを開け、グイグイ飲む。
　
　翌朝。春樹が目覚めると時刻は８時を過ぎている。前日飲み過ぎたことに後悔をしつつも、スーツを着て家を出ていく春樹だった。

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