【急募】　語り部による文芸シネマ企画 「花火」 太宰治戦時下唯一の発禁作品ついに映画化！ キャストオーディション！！

◆11月24日追記

本応募を締め切らせて頂きます。
たくさんのご応募いただきましてありがとうございました。

応募者につきましては折り返しご連絡差し上げますので、今しばらくお待ちいただきますよう
お願いいたします。

■詳細
「花火」 は太洋戦争中宰治が書き、時勢にあわないという理由で発禁処分と なった短編小説です。戦後「日の出前」とタイトルを改めて再発表されました。

今回、、「平家物語」や岸田理生著坂口安吾原作「サクラの森の満開の下」の語 りが世界で絶賛とともに迎えられている女優千賀ゆう子を本作の劇団主 役・語 り部として出演いただき、映画×演劇×文学の新しい可能性を提案します。

■『概要』

本作は、太宰の「花火」を朗読劇として作ろうとしている劇団に、一人の青年が訪ねてきます。
実は、その青年こそ転生を繰り返す太宰治その人なのです。その秘密を知る劇団主節子とのやり取りと、節子による朗読で語らている「花火」

その物語とは

「四谷区某町某番地、鶴見仙之助という高名の洋画家の一家に起こるある事件の事が描かれる。仙之助には勝治とその妹の節子、二人の子供がいました。ですが長男の勝治はある時、自身の進路に関して父と消灯したことをきっかけに悪友とつるむようになり、家庭崩壊を起こします。やがてその哀れな長男は、自身の堕落の果てに橋の杙の間で死んでいるところを発見されます。しかし、取り調べの最中、一途に兄を慕っていた節子は「悪い兄さんでも、あんな死に方をしたとなると、やっぱり肉親の情だ、君も悲しいだろうが、元気を出して。」と検事の同情に対して、思わぬ返事を返します。なんと節子は「兄さんが死んだので、私たちは幸福になりました。」と言いました。この台詞は、今まで兄のことを必死で信じてきた彼女にしては意外な台詞にみえるかもしれません。ですが、彼女は何も現実の兄を信じていた訳ではありません。それは「兄さんは、そんな人じゃないわ。」、「こんどもまた、兄に、だまされてしまったのではなかろうかと、ふと思った。」等の箇所に顕著に出ています。つまり彼女はいくら現実の兄が酷いことをしようとも、彼女には理想の兄の像があり、これを現実の兄に当てはめているのです。そしてこの理想の兄と現実の兄の間には大きなギャップがあり、彼女はそこに苦しめられているのです。ですが、現実の兄が死んでしまえば、彼女の中には理想の兄しか残りません。つまり、現実の兄が死ぬことによって、理想の兄はそれに否定されることはなく、その儘節子の心の中で生き続けていくことができるのです。」

時代背景は現代よりもちょっと進んだへ移行世界として描かれます。
そうすることで、本作はまさに「花火」の執筆されたその頃の日本と、現在から続くであろう一つの想像の日本を描き出します。そこには、過疎化やある種の同調圧力を持つ時代の闇が浮き彫りにされます。そのことで、太宰があえて戦時下に自由な生き方を望むあまり苦しむ人間と、その家族の苦悩を描いた本質が見えると同時に、普遍的な人間の本質を描きだせると確信しています。

■撮影期間 2015年12月21日 ～ 23日

■拘束期間　撮影期間の他にフィッティング・読み合わせ・打ち合わせ（各1日）

■特記事項
　・本作は朗読劇と台詞劇を組み合わせて構成される劇中劇のパートと、映画の ロケーションの撮影のパートで構成されます。
　・撮影は新潟県長岡市にて行います。
　・近隣にホテル等がなく、撮影期間中はアパートを借り切ってのご宿泊となり ます。
　そのため、相部屋にてご宿泊となることがございます。
　また、メイク等ご自前にてお願いする可能性がございますので、ご承知おきく ださい。
　・撮影場所の新潟県長岡市までの移動はロケバスでの移動となります。


【 全国劇場公開作品「花火」】
監督・脚本：ナシモトタオ
原作：太宰治
プロデューサー：嶋田豪
撮影監督：宮野和真
グリップ：古川誠
照明監督：安河内央之
音響監督：臼井勝
アート・デザイン：Yocco
製作：花火製作委員会
制作：アイエス・フィールド/SUNNY&RAINY
配給：アイエス・フィールド

■選考詳細
書類選考を行います。書類選考を通過された方のみ、オーディションの詳細をご案内させて頂きます。

■応募書類
・メールにてプロフィールをご送付ください。

■応募締切：　2015年11月24日(火)11：00
■オーディション実施日：　2015年11月28日(土)・29日(日)
　※東京都内を予定しておりますので、都内までお越し頂ける方のみでお願いします。

■応募メールアドレス：　j.connections404@gmail.com
■担当　：　大村　亮裕