スクリーンデビューしませんか？

私たちの「現実（リアル）」とは、「希望」とは何なのか。
私たちは「何に拠って」生きるのか。

現代の“アトム”、“アン”、“アリス”はどこへ行く？

～「いま」「ここ」ではない何かを渇望して、平成という砂漠を彷徨いつづける全ての現代人へ送る、新世紀の青春映画～


『日本の英雄』（早稲田大学芸術学校作品）監督の中尾大輔と申します。
コミュニティの貴重な場をお借りして、再度キャスト募集の告知をさせていただきます。

１月に撮影を行う『日本の英雄』は、独自の雰囲気をお持ちの俳優さん・女優さんを求めています。
様々な方との共同作業を通じて、刺激的なセッションの磁場を形成できればと考えております。
私たちと共に、スクリーンに本気の映画を叩き突けましょう。
なお、本作『日本の英雄』は、早稲田松竹での上映が決定しております
（２０１０年３月１７日、早稲田大学芸術学校卒業制作上映会）。
作品は完成後、国内外映画祭へ出品致します。
　

準備期間：２００９年１２月
撮影期間：２０１０年１月（全体撮影日数＝約１５日間）


『日本の英雄』　100分

【第一章】
　「俺は特別な人間だ。日常生活に埋没するような人間ではない」。
　惰性的に循環を繰り返す日常に安寧できない青年アトム。
彼は介護士アリスの精神と派遣社員アンの肉体との狭間を振子のように揺れる日々を送りながら、歴史上の「英雄たち」をプレイ（再現して自ら演じる）できるクラブに、その悶々とした感情のはけ口を見出していた。自らを賭する＜行動＞、そして他者との輝かしい＜連帯＞を求めるアトムにとって、21世紀の日本は「不可能性」の時代なのであった。アトムは二人の女をそれぞれ愛しながらも、女たちは自分がアトムにとって唯一の存在でないことに心を痛めていた。
　現実を批判する言葉、性、そして英雄プレイ。ただそれらが彼を彼たらしめていた。

【第二章】　
　ある日アリスから介護現場の過酷さを突き付けられたアトムは、介護士の公務員化運動を立ち上げる。＜行動＞を見出したかに思えたのも束の間、その無謀さのため運動はすぐに挫折の危機を迎える。
　そこへ新たな光が差し込む。ある団体が彼を勧誘したのである。安定した未来社会を築くため、高齢者・定年退職者を社会的に排除（抹殺）し、その財産を未来の国家財源に充てる。それが団体の掲げる大義だった。しかし地下組織である団体の中には、彼が求め続けていた＜行動＞と＜連帯＞が存在するのだった。
　アトムは団員として＜行動＞に従事してゆく。当然それは罪を繰り返していくことであるが、団体の標榜する「社会正義」のための理念を信じるアトムにとって、目的は手段を正当化しうるのだった。そしてアトムは自らの両親をも、思想の犠牲にしていく。次第に半狂乱になり過激化するアトムは団体にスパイの容疑をかけられ、仲間によるリンチに遭い、絶望の中で意識を失う。
　女たちの声の幻聴で目を覚ましたアトムの前では、彼の容疑自白のため拉致されたアリスが強姦されていた。そして再びリンチに見舞われながらアトムは、＜行動＞も＜連帯＞も、現実の自分から「逃亡」するための手段でしかなかったことを発見する。存在という災厄を引き受けて自己の生を全うすべく決意したアトムだが、そこへ生命の危機が訪れる。
アトムはフロントに料金を払って出てゆく。ついに日常生活においてまで「英雄」という他人を演じるようになった彼は、プレイのためならリンチも殺人も厭わないのだった。 アトムにとっては、現実における行動の不可能性さえもが、プレイなのである。



募集内容は以下の通りです。


＜生活圏＞

　【痕霧(アトム)】：２６歳、男。主人公。現在無職。
　　　　　　　　　　連帯と行動を求めて現実を悶々と過ごす。
　　　　　　　　　　撮影日数＝約１３日間。

　【亜莉主(アリス)】：２７歳、女。痕霧の彼女。介護福祉士。
　　　　　　　　　　　痕霧の精神的理解者。体型は細身。
　　　　　　　　　　　撮影日数＝約４日間。 一部ラブシーンあり（女性スタッフ同行）。

　【杏(アン)】：２６歳、女。痕霧の彼女。派遣社員。
　　　　　　　　純粋に異性として痕霧に接する。体型は中肉～ふくよか。
　　　　　　　　撮影日数＝約４日間。 ラブシーンあり（女性スタッフ同行）。

　【和哉】：２６歳、男。痕霧の数少ない友人。会社員。
　　　　　　亜莉主と以前交際していた。
　　　　　　撮影日数＝約２日間。


＜「城」関連＞

　【オーナー】：４３歳、男。痕霧の通う店のオーナー。
　　　　　　　　客が歴史上の英雄を演じる店、「城」を創設した。
　　　　　　　　撮影日数＝約３日間。

　【中年店員】：４７歳、男。「城」の店員。
　　　　　　　　痕霧らの英雄プレイに参加する。大臣役など。
　　　　　　　　撮影日数＝約４日間。

　【青年店員】４名：２０～３０代、男。「城」の店員。
　　　　　　　　　　痕霧らの英雄プレイに参加する。日本兵役など。
　　　　　　　　　　撮影日数＝約４日間。
　　
　【女性店員】：３０歳、女。「城」の店員。
　　　　　　　　痕霧らの英雄プレイに参加する。
　　　　　　　　撮影日数＝約２日間。

　【美川きよし】：４０歳、オカマ。落ち目の演歌歌手。
　　　　　　　　　「城」の客として、カストロを演じる。
　　　　　　　　　撮影日数＝約２日間。

　【黒人留学生】：２３歳、男。大学留学のため日本にやってきた黒人。
　　　　　　　　　「城」の店員としてキング牧師を演じる。
　　　　　　　　　撮影日数＝約２日間。

　【主婦】：５０歳、女。心身ともに所謂オバチャン(中年太り)。
　　　　　　「城」の客としてフランス革命の女神を演じる。
　　　　　　撮影日数＝約１日間。

　【酔っ払い】：５４歳、男。解雇されたサラリーマン。
　　　　　　　　風俗店と勘違いして「城」にやって来る。
　　　　　　　　撮影日数＝約１日間。

　【テレビ局プロデューサー】：３８歳、男。「城」へ取材を申し込む。
　　　　　　　　　　　　　　　　　撮影日数＝約１日間。

　【テレビ局アナウンサー】：２８歳、男。「城」へ取材を申し込む。
　　　　　　　　　　　　　　　　撮影日数＝約２日間。


＜組織関連＞
　
　【神田】：３２歳、男。地下組織の幹部。
　　　　　　痕霧を組織に勧誘する。組織の実験を握る。
　　　　　　撮影日数＝約４日間。

　【三澤】：２５歳、男。地下組織の一員。
　　　　　　任務における痕霧の相棒的存在。組織と個人の間で苦悶する。
　　　　　　撮影日数＝約４日間。

　【森】：２８歳、男。地下組織の一員。
　　　　　良心の呵責を感じ、組織からの脱退を考えている。
　　　　　撮影日数＝約３日間。

　【支部長】：３４歳、男。地下組織の支部長。
　　　　　　　組織の指導者。集会では演説を行う。
　　　　　　　撮影日数＝約２日間。

　【長谷川】：２１歳、女。地下組織の新人団員。
　　　　　　　痕霧の下に就いて任務を遂行する。
　　　　　　　撮影日数＝約２日間。

　【団員】１０名：２０代の男女。地下組織のメンバー。
　　　　　　　　　エキストラ出演。
　　　　　　　　　撮影日数＝約２日間。

自主制作のため基本ノーギャラで宜しくお願い致します。
弁当・交通費は支給させて頂きます。
何卒ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。


オーディションは下記日程にて行います。
出演をご希望の方は
①オーディション希望日時　②お写真とプロフィール　を添えて、
以下のアドレスまでご連絡下さい。
ご希望の方にはシノプシスをお送り致します。
※下記日程で参加不可の方は、ご相談下さい。
　こちらの調整可能な範囲で別日程をご用意します。

〔男性の方〕
・１２月１４日　１６時～、２０時～
・１２月１５日　１６時～、２０時～
・１２月１６日　１３時～、１５時～、１７時～
・１２月１７日　１６時～、１８時～

〔女性の方〕
・１２月１４日　１４時～、１８時～
・１２月１５日　１４時～、１８時～
・１２月１８日　１２時～


場所は「早稲田ＳＴＥＰ２１ビル」１Ｆロビーになります。
（早稲田駅３a口から徒歩３分）
以下、地図です。ご参照下さい。
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=35.70490889&lon=139.72428583&ei=UTF-8&type=scroll&mode=map&p=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%96%B0%E5%AE%BF%E5%8C%BA%E6%88%B8%E5%A1%9A%E7%94%BA1%E4%B8%81%E7%9B%AE103&sc=5
会場は左の建物になります（建物は左右あります）。


オーディション当日は、
①拘束可能日数　②既に予定が埋まっている１月の日程　（③希望役柄）
を明らかにして来て頂ければ参考に致します。
選考の結果及び配役は２０日までにお知らせ致します。
脚本も同じく２０日に、出演者の方にお送り致します。

※出演者の方は、おおよそ１２月２６日～１月６日の期間に顔合わせ、台本読みに参加して頂きたく予定です。役柄にもよりますが、少なくとも一度はご参加をお願いしたく思います。

スケジュールに関しては現在ロケ地等含めて調整中です。
総合日程は、早ければオーディション結果とともに、遅くともクリスマス頃までにはお伝えする予定です。


スタッフ一同、皆様のご応募を心よりお待ちしております。
どうぞ宜しくお願い致します。


oh-oh-tosun@hotmail.co.jp
中尾大輔