《上野公園、鳥が多くて、魚が大きい》キャスト募集
こんにちは、学生監督の久世進と申します。短編作品を俳優の皆さんと一緒に創り上げたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
##企画内容##
・ストーリー概要
女子留学生が上野公園のベンチに一人で座り、物思いにふけっている。日本人の中年男性が声をかけ、鳥に餌をやり始める。会話が進むうちに、男性の一見親切そうで、実は偏見を含んだ言葉が彼女に不快感を与える。彼女は、自分に同情は必要ないと率直に伝え、男性もまた自分の中のあのすこしの優越感に気づく。二人は完全に分かり合えたわけではないが、その後も時折公園で再会し、一緒に鳥に餌をやるようになる。
・創作意図
本作は、女子留学生と日本人中年男性が上野公園で交わす短い会話を通して、「善意に潜む偏見」と「言葉の奥にある無意識の優越感」による微妙な不快感を描く。舞台は日常の夕方、劇的な事件は起こらず、二人の見知らぬ人間がベンチで鳥に餌をやりながら会話するだけ。そのわずかなきっかけから、感情の揺れと理解の探り合いを浮かび上がらせる。
ヒロインは自尊心が強く、「頑張っている外国人」として見られることを嫌う。彼女の留学生活は苦しいものではなく、むしろ満ち足りて活力にあふれている。しかし多くの日本人は、善意から彼女の「努力」や「強さ」を褒める。それらの言葉は一見優しいが、彼女を「苦難を背負った存在」という立場に固定してしまう。本作は、日常の中でよく見られるが説明の難しいこの「穏やかな暴力」を通して、異文化交流における無意識の偏見を観客に考えてもらうことを目指す。
表現方法は、フランス・ヌーヴェルヴァーグ(特にエリック・ロメールやジャック・リヴェット)の作品から着想を得ている。俳優には台詞の全貌を与えず、人物設定と状況説明のみを提示し、即興的な会話を促すことで、自然な言語リズムの中のためらい、途切れ、急な変化を表現する。撮影では、第1場面は主観ショットで始まり、観客をヒロインの観察と思考に引き込む。第2場面では他者が介入することで客観ショットへ移行し、内面世界から二人の「公共空間」へのシフトを生み、「自己凝視」から「関係の対峙」への段階的変化を演出する。
本作は強い物語性を追求せず、都市空間における人と人との短い出会いの中の一瞬のリアルと気まずさを描く。このような「結論のない」交流こそが、現代都市における最も真実味のあるコミュニケーションの質感を示すと考えている。
##募集内容##
・日本人の中年男性(50歳ぐらい)
退職後に作家となった。東京の中産階級で、家庭は円満。童心を持って、良き父親でもある。
・留学生の彼氏(26歳ぐらい)
出版社の新人編集者。感情表現が不器用で、問題の核心から目を背けがち。最悪なプロポーズの仕方をしたけれど、本質的にはいい人だ。
##応募方法##
・メールアドレス:kuzeyuki0121@gmail.com(久世進)
##報酬について##
・11000円/1日
##審査の流れ##
・メールでご連絡いたします
【ハラスメント防止対策ポリシー】
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掲載者情報
担当者 | 張心迪 |
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お問い合せ先 | kuzeyuki0121@gmail.com |
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