女性キャストほか急募 ~映画祭出品予定作~
度々失礼致します。
早稲田大学芸術学校の中尾と申します。
内容変更に伴い再度、出演者募集の告知をさせて頂きます。
学生映画の枠を超え、現代へのメッセージ性ある映画を目指して制作しております。
皆さんの情熱と個性を一本の映画にぶつけ、
私たちと共に意義のある作品を作り上げてみませんか。
完成後、作品は各種映画祭への出品を視野に入れております。
~キャスト募集~
『蝶々が瓦礫のしたで模型羊を数える真昼』
【募集キャスト】
・<主役>
ロストジェネレーションと謂われる世代の男性。
下のあらすじをお読みになってピンときた方、是非ご応募下さい。
・<少女役>
現在、大募集中です。
外見年齢が10代の方。実年齢は問いません。
少々「絡み」のシーンがありますが
演出の為ですので、濡れ場という程ではありません。
絡みの程度はご相談のうえで決定したいと思っております。
お気軽にご応募下さい。
※女性スタッフは常に現場におりますので、ご安心下さい。
※「外見が10代ではないが出演を希望する」という方も歓迎いたします。
ご応募下さい。
・<ハローワーク職員役 男女>
休職しにきた主人公の対応をするハローワーク職員の役です。
公務員風の容貌をお持ちの方、お待ちしております。
・<ホームレス役 男性>
トランプの「大富豪」ができる方。
日比谷公園で「大富豪」をして頂きます。
全キャスト、お礼として交通費及びお弁当を支給致します。
【尺】 60分(予定)
【撮影期間】 ※撮影はすべて都内
・主役: 7月10、11、12、13日
(天候や、ロケ場所の許可・申請によっては変更の可能性もあります)
・その他の役柄: 上記4日間のうち1、2日程度
【応募方法】
顔と全身それぞれのお写真を添付したうえで、
以下のアドレスに応募の旨ご連絡下さい。
プロフィール写真をお持ちでなければ、写真は写メール等でも結構です。
d_d_d_doors@yahoo.co.jp (監督:中尾)
ご連絡して頂いた方全員に、下記のオーディションへ参加して頂きます。
【オーディション】
・日時: 7月3日 20時
・場所: 早稲田大学芸術学校(早稲田STEP21ビル) 6階
http://maps.google.com/maps/ms?msa=0&msid=107381169087717675498.0004688543d1af86a97b5&ie=UTF8&z=18
地下鉄早稲田駅3a口を地上に出て左に直進、
一つ目の信号の左手にある建物です。
建物の右側入り口からお入り下さい。(徒歩3分)
※上記日時に参加が困難な方はご相談下さい。
同日の日中、或いは4日を予備として設けさせて頂きます。
選考結果は4日中にご連絡致します。
出演決定後、役柄によっては撮影の事前打ち合わせを行うかもしれません。
脚本はオーディション当日にお渡しする予定です。
【あらすじ】
男は今までこれといった夢もなく、派遣社員として東京で細々と暮らしてきた。実家の親とは長らく連絡を取っていない。友人と呼べる友人もいない彼は、至って孤独である。独身の低所得者である彼は、女性と交際した経験があまりない。性欲がない訳ではないが、彼には女性にアプローチするだけの勇気と自信が備わっていない。そんな彼は、実はSMと少女への淡い嗜好を内に秘めている。彼は、金も生き甲斐も目的もない、ただ労働して生きるだけの日々を送ってきた。
そんな彼に、不況による解雇という不幸が訪れる。自分の受けた不当な扱いを社会に問いただす気概もない彼は、事実をそのまま受け入れざるを得ない。職を失ってしまった彼は、昼間から街を彷徨い歩く。単なる「労働」だと割り切っていた仕事だが、いざ失ってみると自分の生活がそれ以外何も無い、空虚なものであったことに改めて気付かされる。ハローワークに通ってはみるものの、ろくな求人が見当たらない。帰り際、他の失業者たちが偽札の話をしているのが聞こえてくる。明くる日、暇潰しに彼は紙幣を模造してみる。しばらく逡巡した挙句に数日後、店で使用したがそれが模造紙幣であるとばれなかった。
勢いづいた彼は再び模造を行う。その「金」で高性能プリンタを購入した彼は、常習的に模造を繰り返す。もはやハローワークへ行く必要はなくなった。「資本」を手にして女性との接触を求めた彼は、インターネットで知り合った少女たちの体を一時的に「購入」し、実際にSMめいた行為を行うようになっていく。ある日、散歩の途中で日比谷公園に立ち寄ると、年越し派遣村の跡地でホームレスたちがトランプの「大富豪」をしていた。自分も彼らと同じ境遇になっていたかもしれないと考えると彼のなかに同情心が芽生えると同時に彼らが不憫に思えてならず、これで少しでも救われるならばと、立ち並ぶ青テントに自分の作った「資本」を分配していく。少女たちに対しても、約束以上の金額を渡したり居丈高に振舞ったりと、彼の中に徐々に、他人に対して〈優位な立場〉に立つ事への快楽が芽生えてくる。だが未成年の少女へのSM行為という非日常的欲望を模造紙幣によって成立させている彼の生活は、虚構が虚構を生む/罪が罪を生む、という倒錯の循環に陥っていたのだった。願い事がある訳でもなく神社へ行った彼は、お賽銭にも模造紙幣を使い、まるで自分が「神への施し」をしているような幻想に恍惚となる。
しかし再び不幸が彼を襲う。彼は突然不能に陥ってしまった。何を試みても彼の男根が再生することはなかった。かくしてSMプレイも少女も必要としなくなった彼には、他者に対する優位性への志向のみが残る。以前彼と関係のあった少女が模造紙幣所持容疑で捕まる。彼の渡した紙幣を模造と知らずに使用したのだろう。彼は貯蓄した「資本」で妻を「購入」し、高級ホテルの一室を借りる。そしてその「裕福であること」の幻想のなかで、妻と「心中」を遂げる。ただ生きていただけの「負け組」の貧困層だった彼は、社会的な「成功者」としての死んだ。二人の死体を隔てて窓ガラスの向こうには東京の街が広がる。
欲望の存在しないコミュニケーション、即ち無償・平等の関係性を欲しない/築けない男を描くことによって、その特性が現代日本という格差の開いた民主主義社会に潜む致命的なウイルスであり、「封建」性への普遍的ともいえる志向が、現代人の心理にも、失業者・低所得者という立場であるが故に支配的立場に立ちたいという逆説的願望として、潜在していることを暴く。
たくさんの方のご応募をお待ちしております。
それでは失礼致します。
早稲田大学芸術学校 中尾
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