東京藝術大学16期修了製作長編映画『形』役者急募　11月15日締切〆

はじめまして、東京藝術大学映像研究科プロデュース領域黄 申知と申します。

只今、16期映画専攻修了製作のため、募集しています。

【企画概要】
東京藝術⼤学16期修了制作⾧編映画『形』企画書
○ジャンル：ドラマ
○完成尺　：60分
あらすじ：
　⽗の岸　謙⼀（４８）の過失で、母の岸　淳⼦（４８）が亡くなった。元来⽗と親しくない娘の岸　嵐（１７）だったが、⽗との関係が⼀層悪くなり、⽗と⼜をきかなくなった。⼀⽅、謙⼀は妻を失った現実を受け⼊れることができず、娘にも理解されないことで解離性障害を発症した。彼は仕事を辞めて、岸⼀家は海辺の⼩さな町に引っ越した。新しい家で、謙⼀は妻の幻影を⾒るようになる。その姿を追って、知らないうちに不明な場所まで⾏くことがあり、やがて妻と⾃分を区別することができなくなって、⼥装して妻を偽装するようになる。謙⼀は無意識的に、妻のような⼜調で話し、妻のような⾏動をする。
　最初、⽗の病気に無関⼼だった嵐だが、ある⽇に⼥装して、母の⼜調で話し、⾏動をしている⽗を⾒た。驚いた彼⼥はこの家から離れようとする。しかし、⼀⼈で⽣きていける勇気がなく、途中で家に戻ってくる。すると、家は綺麗に掃除され、彼⼥が好きだった料理が⾷卓にあった。母が亡くなって以来初めて母の愛を感じた彼⼥は、初めて母を偽装している⽗を⾒て、⽗の後悔の念を感じた。ずっと⽗を恨んでいた⼼が、少し解けたような気がした。⽗の存在を許せれるかもしれない、そして母を失った傷も少し癒えるように思えて、彼⼥は偽装のままの⽗を受け⼊れた。しかし、その関係は⽗と娘がそれぞれ⾃分の傷に向き合わず、⾃分を騙していく偽装された
⽣活に他ならなかった。岸⼀家は変な雰囲気になった。
夏の終わりまで続いたこの岸⼀家の⾵景が、遠野　嵐（１７）が表れたことにより、⼀気に変化した。遠野は⼀⾒普通の⼥⼦⾼⽣に⾒え、⼼理的には⼥であるが、⽣物学的性別は男であった。彼⼥は嵐のクラスメイト。出会った習慣に、嵐は遠野に不思議な魅⼒を感じた。どこか遠野には母と同じような雰囲気を感じたからかもしれない。⼆⼈は親しくなっていった。嵐は謙⼀から母親とのつながりの欲望を満たされ、遠野からは視覚的な欲望を満たされていた。ある⽇、遠野が嵐⼀家を訪問した。遠野は⼥装してる謙⼀を⾒て、同類だと感じた。次第に遠野は謙⼀に魅きつけられてゆく。⾃分の性的な指向に迷っていた彼⼥に、謙⼀に対する特別な感情が⽣まれた。謙⼀も⾃分の妻のような雰囲気を持つ遠野に好感を持っていた。⼆⼈の関係が接近していることに気づいた嵐は複雑な感情に囚われていった。
　 ある⽇、遠野は嵐から、岸⼀家の過去を知った。謙⼀が⾃分の同類ではないことを知った。謙⼀と嵐が⾃分に好意を持った理由も知った。遠野は、苦しみながらかろうじて維持していた⾃分の⽣きる形が、他⼈に利⽤されていると感じた。その⽇、嵐の家近くの港で遠野は帰ってくる謙⼀と対峙した。怒りがこみ上げ、遠野はこの町を出ると決意して⽴ち去った。遠くから⼆⼈の様⼦を⾒ていた嵐は、彼⼥が⽴ち⼊ることができない⼆⼈の関係を感じながら、海辺に座ってひとり考えに耽った。その夜、謙⼀は夢を⾒た。淳⼦が船に乗って霧の中に消えていった。霧の中のその顔が遠野にも⾒えた。

【募集する役】
岸　謙⼀（４８）男性：フランスへ留学した経歴がある。デザイン会社の管理職。普段仕事が忙しいため、家族の⾯倒はほぼ妻に任せていた。妻を失った後、彼は原動⼒を失った。妻に対する強い愛に気づく。妻の死に対する⾃責の念に苛まれ、娘嵐（１７）にも理解されない。それらに苦しむ彼、ある⽇から妻の姿を妄想するようになり、解離性障害になる。⼼療治療を受けているが、現実に向き合えない彼、ある⽇から妻の服を纏い、⼥性となる偽装で⾃分のことを騙すと、娘には母の⾝分として認められた。そのあと、彼の殆どの時間は妻の偽装をしている。遠野と出会って、⼀切が変わた。遠野から刺激を受けた彼はようやく⾃分の傷に向き合おうと思った。

岸　嵐（１７）　⼥性：⾼校⼆年⽣、⽗謙⼀と母淳⼦と三⼈家族だったが、⽗の友達の誘った船上パーティーで、母が突然死ぬ。溺れた母は事故か⾃殺かわからない。⼀家は⽗の要求で参加した理由もあり、そして⽗の家族への無関⼼に対する不満も⼀気に溢れた彼⼥は内⼼で母の死を⽗のせいにする。そもそも親しくなかった⼆⼈の関係はもっと不味くなる。母を失った傷に向き合えない、そして、現実から逃げたい彼⼥は⽗の偽装をそのまま受け⼊れる。（これが唯⼀の⽗を受け⼊れる⽅法でもあり、⾃分の求める母の愛を獲得する欲望を満たされたいという理由もあった。）⼼の中で三⼈家族のままと⾃分を騙して⽇々を送っていた彼⼥は、学校で母と雰囲気が似ている遠野と出会った、遠野と親しくなっていく彼⼥は少しずつ明るくなって⾏く。⽣活を今のまま維持したかったが、⽗と遠野の間に何かの特別な感情が⽣まれているのに気づく。三⼈の関係を変化させたくないと思って⾏動したが、最終的に三⼈の関係をバラバラにした。⾊々あって、思考した彼⼥は最後的に⾃分⾃⾝の傷に向き合い、⽗との関係が緩和する。
【撮影日程】
2021年11月22日−12月5日
【報酬】
1日　6600円（税込）

よろしくお願いいたします。