東北芸術工科大学卒業制作『季節のない愛』メインキャスト募集 6/15〆切
▽はじめに▽
初めまして。ご覧いただきありがとうございます。
東北芸術工科大学 デザイン工学部 映像学科4年の中里有希と申します。
このたび卒業制作として映画を制作するにあたり、メインキャストを募集いたします。
▽企画内容▽
タイトル:『季節のない愛』
作品尺:60分〜80分程度
脚本・監督:中里有希
あらすじ:
早くに結婚してジャーナリストの夢を諦めたノゾミと、恋人のモラルハラスメントに耐えかねて自殺未遂をしたヨリコ。ヨリコが療養のために実家に帰ってきたのをきっかけに、かつて親友どうしであったノゾミとヨリコは再開する。会話を重ねるうちに、ふたりは果たせなかった約束を思い出す。
「いつか授業を抜け出して一緒に遠いところに行こう」という高校時代の約束を果たすため、ノゾミとヨリコは今の日常を抜け出して緑の深い山に登る。
ふたりは頂上にあるという、鳴らせば幸福になれる鐘を目指して歩き続ける...。
企画意図:
「自殺未遂をした」と高校時代の友人から電話がかかってきた。でもそれはその電話の本当の主旨ではなく、「自殺を図ったことについては既に整理がついていて、その体験をもとに小説を書いたから読んでくれ」というのが彼女の私への大まかな用件であった。
連絡なんてしなくとも彼女とはずっと心の深い部分で繋がっていると何となく思っていたから、彼女のいちばん辛い時間を知らなかった私の存在を私は受け入れることができない。だから彼女が死のうとしたことなど忘れて何もなかったかのように生きるのが楽だったし、死のうとする人の気持ちなんてわからない。さっぱりわかっていない。
彼女の自殺未遂が私の中で現実ではないものになりかけていた時、ふと果たせなかった約束を思い出した。
「いつか一緒に授業を抜け出してどこかへ行きたいね」と演劇教室の帰り道に彼女は言っていた。それはきっと一緒に逃げてほしいとか、本当はそういう意味を内包していることに私は気づいていたのだけれど、何も見透かすことのできない子供のような素振りで賛同したのを覚えている。
この約束に足りないのは私だけであった。彼女はよく授業にいなかった。リヴァー・フェニックスの命日には家に引きこもって一日中泣いているのだと言っていた。彼女は本当に真っ当に自分と向き合い、真っ当に逃げることができる人だ。私はそれができなかった。だから約束は果たせなかったし、彼女は私が一緒に逃げてくれないと知っていたからいちばん辛い時に教えてくれなかったのだと思う。
思考停止して通り過ぎることは簡単だ。でも私は彼女に対して愛情があるから、立ち止まりたいと思う。映画の力を借りて。
私は彼女とあの頃の私たちに捧げる映画を作りたい。
コンセプト:
なんらかの喪失を抱えて生きるふたりの女性は、私と私の友人の「叶わなかった未来」の投影であるが、今の私たちではないわけではない。人は止まることなく移り変わり、だから失うのだと思う。私たちは常に何かを失っている。「何か忘れている気がする」という謎を押し流して生きている。
私はささやかな日常から立ち昇った全ての人間に共通する謎めいたものを、衒いなくこの映画で描いていきたい。また、変遷し続けるふたりの人生の中に変わらないものはあるのか、探していきたい。
公開:卒業制作展の他、映画祭や動画サイトでの公開の可能性があります。
▽募集内容▽
募集キャスト:
○ 吉田望美(ノゾミ)30歳、女。主婦。
○ 小沢依子(ヨリコ)30歳、女。社会科教師。
《どちらとも20代から30代の女性を募集いたします》
※予算の関係上、募集地域は山形県と宮城県になります。ご了承ください。
準備期間:7月上旬〜7月中旬(リハーサル、話し合い、衣装合わせなど)※オンラインでの対応も可能です
撮影期間:7月中旬〜8月中旬、うち10日間程度を予定しております
撮影場所:山形県内
‥山での撮影があります。初心者でも登れる山ですが、自然の中での撮影だということをご理解の上ご検討ください‥
‥演技経験のある方、または演技経験がなくても情熱のある方なら誰でも大歓迎です‥
▽応募方法▽
〔宛先〕nakazatoyuuki.2001@gmail.com 〔件名〕『季節のない愛』メインキャスト募集
以下の内容をメールでお送りください。
①応募する役名
②氏名/ふりがな
③生年月日/年齢
④身長
⑤お住まいの都道府県/最寄り駅
⑥写真(全身写真やバストアップ写真など)
⑦自己PR(なんでもいいです)
応募締切:2023年6月15日(木)
▽報酬について▽
全ての撮影が終了したあとに出演料として、心ばかりですが 5000円 をお支払いいたします。
交通費は別途お支払いいたします。
▽審査の流れ▽
● 書類審査結果通知(6/15):応募していただいた方全員に、メールにてご連絡いたします。
● 二次審査(6月中旬):オンライン上(zoom)での5分程度の簡単な面接を予定しております。
● 二次審査結果通知(6月下旬)
▽監督プロフィール▽
中里有希(なかざとゆうき)/2001年生まれ/山形県出身
東北芸術工科大学 デザイン工学部 映像学科在学中。夢はフランスに住むこと。
☆ 椎井しぇる:ミスiD2022 表現者賞
☆ 監督作『水槽』:第44回ぴあフィルムフェスティバル PFFアワード2022 エンタテインメント賞(ホリプロ賞)、MOOSIC LAB 2023 特別招待部門にて上映
https://youtu.be/K95HsWG_7bw
▽おわりに▽
わたしはシステムに囚われすぎた機械的な作業によってではなく、現実の関係性の中で誰かと共に生きながら映画を作ることを目標にしているため、スタッフやキャストを最小限の編成にし、縦の関係がないアットホームな環境での撮影を目指しています。
映画を作ることで、生きることをわたしと一緒に探索してくださる方を心よりお待ちしております!
質問やご要望などございましたらお気軽にメールにてお尋ねください。
【ハラスメント防止対策ポリシー】
お互いを尊重し合い、全ての制作過程においてハラスメント対策を徹底します。
また、万が一トラブルが生じた場合は誠意をもって対応いたします。
※募集案件に対して応募後のやり取りについては、当サイトは関与できませんので個人情報の受け渡し、面談等直接会われる場合は、細心の注意をお願いいたします。
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掲載者情報
担当者 | 中里有希 |
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お問い合せ先 | nakazatoyuuki.2001@gmail.com |
その他情報 | https://twitter.com/seashell_____ |