映画美学校 製作「なんのすべもなく」出演者オーディションのお知らせ

※これまでに多数の応募を頂いたため、本件の募集は一旦停止致します。


映画美学校フィクションコース15期高等科の修了作品を制作するにあたり
出演者のオーディションを実施致します。
本作品にて国内外の映画祭への出品を目指し、国内での興行を目標としております。
皆様のご応募をお待ちしております。

【企画概要】
　本企画は映画美学校フィクション・コース高等科の修了制作作品であり、
本校の講師である高橋洋（脚本家・映画監督／『リング』1998年・脚本）、
万田邦敏（映画監督／『接吻』2008年）、
大工原正樹（映画監督／『姉ちゃん、ホトホトさまの蟲を使う』2010年）により
選ばれた脚本をフィクション・コース15期高等科生が監督、スタッフとして映画化し、宣伝、公開するものです。
これまで15期生は、脚本コース、アクターズコース、映画美学校の講師陣とのコラボレーションの中で
「イヌミチ」（万田邦敏監督 2014年）など様々な興行作品を創出してきました。
様々な経験をしてきた15期生による3年間の集大成が本修了制作作品となります。
また、映画美学校でこれまでに製作された修了制作作品は海外や国内の映画祭で様々な賞を受賞しており、
近年では第11期修了制作作品の『先生を流産させる会』（内藤瑛亮監督／『パズル』2014年）が話題をさらい、一般公開されています。

【物語あらすじ】
　孝（38）と有紀（37）の娘・せりか（当時６）は７年前、ふたりが目を離した一瞬、神隠しにあったように姿を消した。警察は事件・事故の両面から捜査を行うが、手かがりはなく捜査は行き詰まった。
　ある日、孝と有紀は目撃情報を元にせりかの捜索に行くが徒労に終わる。憔悴した有紀は自宅に帰り着く。そこに孝はいなかった。夫婦仲は冷め切っていて、孝は別のアパートに沙友理（20）とその娘・真白（5）と住んでいるのだ。
自宅へ帰った有紀は家の中に忍び込んでいたヒナ（14）と出くわす。ヒナはせりかの行方を知っているというのだ。問いつめる有紀だが、ヒナは詳しいことを語らないまま姿を消す。
　一方の孝には沙友理と真白と暮らす秘めた理由があった。孝は知人の図師がせりかを誘拐したと疑念を抱き、再び自分が幸せな家庭を築けば図師が自分の娘（真白）を誘拐するはずだという妄執に取り憑かれているのだった。そんな中、真白がせりかと同じ状況で姿を消す。孝は図師の自宅へ乗り込むのだが、図師は無関係だった。
　果たして真白の行方は？　ヒナとは何者なのか？　交錯する孝と有紀、沙友理の慟哭。その先に待ち受けるものとは…

【募集キャスト】
○小園 有紀（こその ゆき・37）
　パートタイム労働を掛け持ちしながら、失踪中の娘を捜す母親。

○小園 孝（こその たかし・38）
　失踪中の娘を探す父親。営業職。有紀と別居して、沙友理・真白と暮らしている。

○金井 沙友理（かない さゆり・20）
　15歳で子供を産み、孝との暮らしを守ろうとして、有紀と孝の関係を揺さぶる重要な人物。

○金井 真白（かない ましろ・５）
　沙友理の娘。絵が得意。物語のキーパーソンのひとり。

○ヒナ（14）
　なぜかせりかについて詳しい謎の女の子。キーパーソンのひとり。

○図師（ずし・38）
　かつては孝と友人で、せりかの捜索の手伝いなどもしていたが、孝に犯人だと思われて決別。無実を主張するが、ロリコン趣味であり……。

○戸田（とだ・60）
　せりか失踪事件を追う定年間際の刑事

○純子（じゅんこ・15）
　着エロ写真のモデル。物語の奥行きを増す役所。

○小園 せりか（こその せりか・６）
　有紀と孝の娘。写真のみの出演。

【撮影期間・撮影場所】
８月下旬～９月上旬　の間で９日間
東京　及び　東京近郊

【出演対象、出演条件】
各配役の年齢はあくまで設定上の年齢です。
大人の配役であれば前後６～７歳くらいの差は問題無いと考えています。
子供や10代、20代の配役も設定の年頃に見えれば問題ありません。
また、撮影当日の食事についてはこちらでご用意致します。
交通費についても支給の予定ですが、学生映画のため予算が限られておりご相談をさせて頂く場合があります。
出演報酬についても同じくご相談させて下さい。

【応募方法】
下記のフォーマットを使用し、応募先のアドレスまでご連絡ください。
◆件名：「なんのすべもなく」キャストオーディション
◆本文：
　・名前／ふりがな
　・年齢
　・身長／体重
　・出演希望の配役
　・ご自宅住所（町名まで）
　・ご連絡先
　・ご所属（あれば）
　・過去の出演歴
　・自己PR
◆添付ファイル：ご自身の写真（バストアップショット、全身ショット 計２枚）
◆応募先メールアドレス：nannosubemonaku@gmail.com

【募集期間、選考結果について】
７月中旬くらいまで募集する予定ですが、応募頂いた方より随時オーディションを実施します。
従って、出演キャストが決まり次第オーディション募集を締めきらせて頂きます。
ご応募頂いた方にはオーディション面談についてなど今後の流れについてご連絡させて頂きます。
現段階では、書類選考の後にオーディション面談を実施し、出演についての交渉に移らせて頂く予定です。
オーディション会場は渋谷の映画美学校を予定しています。

【製作概要】
タイトル：「なんのすべもなく（仮）」　※最終的にタイトルが変わる可能性があります
製作：特定非営利活動法人 映画美学校
2014年11月末完成予定　（尺数:45～60分程度を予定）
スタッフは在籍生を中心に15名程　（既にプロの現場で活躍している人員も居ります）
完成作品は国内外の映画祭に出品予定、国内での上映・興行を目標にしています。

【監督紹介】
若栗有吾（わかぐりゆうご）
1986年3月29日生まれ。東京都出身。日本大学芸術学部演劇学科を卒業後、2年間同大学にて助手として勤務。退職後に映画美学校フィクションコース初等科へ入学。高橋洋、大工原正樹、万田邦敏ら映画監督に師事。
初等科修了制作「春生＜ハルオ＞」の脚本と監督を担当する。この作品は各地の短篇映画祭や映画館(オーディトリウム渋谷など)で公開された。
本作においても高橋洋、大工原正樹、万田邦敏の推薦を勝ち取り監督をすることとなり、同じくシナリオの推薦を勝ち取った脚本の加藤高浩と共に撮影稿に向け鋭意製作準備中。

「春生＜ハルオ＞」予告編
http://youtu.be/8Di2_pCb2w8


～～～応募要項ここまで、以下に本企画や私どもの活動について記します～～～


【企画意図】
ある日突然自分の家族が姿を消してしまったとしたら、人はどのような行動をとるのだろう。
ニュースや新聞でよく目にする失踪事件だが、私たちは残された家族がどのような思いで生活しているか、知らない。娘を一途に思う余りに取った行動が、思わぬ出来事を引き起こし、自らも追い詰められてゆく。欠落した日常を生きる人間の切実で壮烈な姿を描きたい。

【映画美学校フィクション・コース15期生が創出してきた作品】
『ただいま、ジャクリーン』（大九明子監督 2013年／染谷将太、趣里、いっこく堂 出演）
『坂本君は見た目だけが真面目』（大工原正樹監督 2014年／藤本泉 出演）
『イヌミチ』（万田邦敏監督 2014年／永山百合恵、矢野昌幸 出演）

【これまでの主な映画美学校フィクション・コース修了制作作品】
『反駁』（伊乃紗紀監督、2012年／東京国際映画祭特別奨励賞受賞）
『大拳銃』（大畑創監督、2008年／PFFアワード2009年審査員特別賞受賞）
『すみれ人形』（金子雅和監督、2007年／ひろしま映像展2007撮影賞受賞・綾野剛出演）
『風の残響』（幸修司監督、2004年／本仮屋ユイカ、大杉蓮出演）
『人コロシの穴』（池田千尋監督、2002年／2004年カンヌ映画祭シネフォンダシオン部門正式招待作品）

【映画美学校とは】
　映画美学校はシネマテークの活動や各種映画祭への製作サポートを通して世界の映画を紹介して来たアテネ・フランセ文化センターとアート系映画の製作、配給、上映を行ってきたユーロスペースとの共同プロジェクトとして1997年に発足し、2000年4月に東京都からNPO（特定非営利活動法人）に認証されました。開講から17年間で140本を超える映画を生み出し、一般公開され、過去14作品が海外の映画祭に招待される等国際的にも注目を集めてきました。古澤健監督（『今日恋をはじめます』2012年）、富田克也監督（『サウダーヂ』2011年）、横浜聡子監督（『ウルトラミラクルラブストーリー』2008年）をはじめ、映画監督や映画制作スタッフとして修了生の多くが映画界で活躍しています。


映画美学校フィクションコース15期高等科セカンドターム
若栗組 制作部　大城 亜寿馬