東京ビジュアルアーツ最終制作｢君が教えてくれたもの」男子高校生役1人募集！11月11日締め切り

はじめまして。
専門学校東京ビジュアルアーツ　卒業制作作品プロデューサーの佐藤万彩と申します。
本ドラマに出演してくださる高校生役の男性を募集いたします！

【企画内容】
作品名：『君が教えてくれたもの』
作品尺：27分
撮影時期：11月20日(日)

【ストーリー】

高校の屋上の端に、一人の生徒が不安定な体制で立ち尽くしている。その生徒、間宮慧(16) は呼吸を整え目線を静かに落とした。そんな時、慧は背後に人の気配を感じたため、ゆっく り振り向いた。その視線の先には見知らぬ女子生徒の姿が−。 「間宮君だよね?私隣のクラスの宮川雫です」
怪訝な表情を浮かべる慧。 「前から間宮君のことは知っていました」雫は何の不自然さも見せず以前から友達のよう に話しかけてくる。慧、違和感だけを感じ、「ごめん、俺そろそろ行かないと」とあっさり 何事もなかったように雫だけを残しその場を後にした。

「屋上どうだった?」保険医の波多野は、戻って来た雫に聞いた。 「ワクワクしたよ。本当に冒険してる気分だった。先生に勧められたおかげで満喫しました。 また行きたいので鍵お願いします」と慧とのことは語らずに。 「そう・・・それだったらよかった。またね」と波多野もぎこちない笑みを浮かべた。 その日の放課後、一人下校する慧の姿があった。偶然、雫と友人の朱里が出くわした。慧、 雫と目がアウト無視して逃げるように言ってしまう。「何あいつ、感じワル」朱里は吐き捨 てるように言うが、雫は余計に興味の眼差しで見つめていた。 街中で、視線を落とし周りから逃げるように歩く慧の姿があった。 慧にとって毎日は憂鬱なものだった。何故なら優秀さ故、みんなの期待に応えなければと常 に思い込み、人身御供的なものも相まってがんじがらめになり、今にもその重圧で押し潰さ れそうになっていたからだった。
翌日の屋上。横になっていた慧、物音に振り向くとまた呆れた表情を浮かべた。 「ストーカーレベルでしょ」目の前に立ち、あっけらかんと言う雫。 一瞬無言の間があったが、「もう逃げるの止めた」と慧はため息をついた。 「あなた、周りの人の事も、自分も嫌いでしょ?嘘の自分でいるの苦しくて堪らないよね」 本音をつかれ、慧は言葉を失うが、やがて「・・・苦しくなんか無い、苦しくならないよう に人に合わせているから」ボソッと反論した。 「苦しくなくて、じゃあ何であそこに立ってたの?」と端っこに目を向ける雫。 「・・・」慧は黙ってしまう。 「限界だって、自分じゃ無い自分でいるのは疲れたって言っていいんだよ」と言う雫。 一瞬躊躇した慧は、大袈裟に息を吐き、雫から逃げるように歩き出した。 「なら、私が教えてあげる。君が君らしく生きられるように」 唐突な言葉に、慧は歩を止めた。
「放課後、私に付き合ってよ」これまた唐突に言う雫。 黙ったままの慧、雫に視線を向けた。笑みを浮かべた雫の目が慧に何かを語りかけていた。 斜光で煌めく海岸線。雫に強引に連れてこられた慧は、はにかんで「なんで海?」と呟く。 雫は、有無を言わさずスマホで写真を撮ることに熱中する。されるがままの慧「雫って何か 単純でバカっぽいね」と薄笑いを浮かべる。 「自分の人生自分が主役なんだから!周りに言われた自分でいる必要なんかないんだよ」 と言いながら、鞄から花火を出し火をつけ始める雫。自然と釣られて慧も花火に興じる。こ んなこととバカにする慧だったが、何故か楽しかった。 ⻩昏の空が広がり、残り僅かになった花火。 雫の手に握られた線香花火の火球が地面に落ちた。 「昔の私は君と同じ。嫌われたくなくて一生懸命自分を作って苦しくなって、どうしたらい いかわからなくなっていた」

雫も、過去に慧と同じように自分の重圧にがんじがらめになっていたのだ。その上、両親か らも邪魔な存在に思われていたことを知った雫は、自暴自棄になっていたと告白する。 「そんな時、いつもこの海に来て気持ちを紛らわせていたんだ」と雫は彼方を見つめた。 「雫も僕と一緒だったんだ・・・」呆然とした慧だったが、自分の気持ちが緩やかに落ち着 き始めるのを感じていた。初めての感覚だった。これは雫の魔力なのか?やがて、静かに口を開いた。 「初めは純粋にみんなに喜んで欲しかった。でも、その反動でがっかりされたり失望させる のがだんだん怖くなっていった。だからみんなを心配させない様に自分は優秀であり続け なくちゃ駄目だったんだ。みんなが思う間宮慧であり続けなきゃいけなかった・・・でも、 次第にそんな毎日を過ごしていたら、俺何のために生きてるんだろうって思うようになっ て・・・」 心のうちを真摯に語る慧の横で、雫が涙を流している。心を開いた慧とそれを優しく見つめ る雫の姿がお互いに一つになったように夕闇に染まっていった。
それから数日、雫は慧の前から姿を消した。学校にも登校してなかった。慧は雫の友人の朱 里からやっとのこと雫のことを聞き出した。だが、驚く事に雫は重い病から入院を余儀なく させられていたと知る。 病院に駆けつけた慧は、病院で横になる雫の姿を見つけた。心なしかやつれた表情だったがそれ以外はいつもの雫そのものだった。 「膵臓癌が見つかって・・・」雫は平然と言葉にした。慧は突然のことで呆然となり声がか けられない。 「去年、この病気が見つかって、私思ったの。今まで何してたんだろうって。人の事なんか 私に関係無い。私は私なんだって。だからね、誰かの求める私をやめて自分のしたい様に最 後まで生きることにしたの」 「・・・雫はそれを僕に教えてくれようとした?」慧は呟いた。 「君にはまだまだ未来がある。こんなところで捨てちゃ駄目!だから、ちょっとずつでいい からさ、誰かに頼って弱音吐いて、そうやって生きて欲しい。君らしく生きて欲しいんだよ」 慧は、黙って雫の言葉を聞いていた。 翌日、晴れ晴れとした表情でまたも雫の前に現れた慧。 「ストーカーレベルでしょ」とはにかむ慧。雫、その言葉に笑みを漏らす。 「俺、雫に言われてやっと気付いた。君には本音を言えたし、自分らしくていいんだって初 めて思えた。俺ね、生きてみようと思う、君みたいに」 「君に私の想いがちゃんと届いたって分かって、私幸せだ」 「雫に出会えて、俺の方が幸せだよ。ありがとう。たくさんのことを教えてくれて」慧は目を潤ませていた。
「私こそ君に出会えてよかったよ!」感涙に咽ぶ雫だった。

数日後、容態が急変し、雫は点に召されて行った。
「先生が雫に屋上を勧めたんですね」 保険医の波多野の前に慧の姿。波多野は慧のことを薄々気づいていたが、大人である自分を 慧が寄せ付けないのも分かっていてどうすることもできないと感じ、だったら慧の事は雫 だったら何とかできるかもしれないと思い、全てを雫に託したのだった。 「雫と出会わせてくれて有難うございます」と波多野に礼を言う慧。 「雫ちゃんも同じこと言ってたわ。間宮君に合わせてくれて有難うって」 小さく会釈した慧は部屋を出て行った。そんな慧の姿を見て、波多野は安堵し呟いた。 「間宮君いい顔する様になった・・・雫ちゃん、あなたにも見てもらいたかった」 波多野は、秋気に彩られた空に視線を向けた。

【募集内容】
生徒2・・・主人公の同級生の生徒役として出演。セリフ有り。10代男性。

【謝礼について】
謝礼として、3000円お支払いいたします。
交通費、食費は別で負担いたします。

【応募方法】
下記メールアドレスに必要事項をご記入の上、応募してください。
メール宛先：tvasatou@gmail.com

・お名前(ふりがな)
・ 生年月日/身長
・現在お住まいの県/最寄り駅
・演技経験の有無(所属していれば所属事務所)
・ご連絡先（電話番号/メールアドレス）
・お写真（全身、バストアップ）
その他、ご質問等ありましたらお書きください

応募締め切り：11月11日(金)午前

【ハラスメント防止対策ポリシー】
いかなるハラスメントに該当する行動を致しません。
はじめから終わりまで責任を持ち、制作に努めます。