自主企画:朗読ショートムービー「この子を残して」の出演者募集
映像制作UMASHIKAは若手役者さんとの作品撮りをしてきました。
コロナウイルスの影響の前までは、若手の俳優・役者さんと一緒に動画を月1回以上撮影しています。
今回は急遽、自主企画として「この子を残して」の朗読の動画を撮りたいと思い、
朗読をしてもらえる方を募集させてもらいたいと思います。
撮影日を8月上旬(合格者と相談して決めます)を考えていて、準備期間が少なくて申し訳ないが協力してくれる方、お願い致します。
朗読内容は「この子を残して」の全てではなく一部抜粋(10分程度)、出演料が一万円。
面接日は7月22日(水)、24日(金)、25日(土)、29日(水)、30日(木)になります。
作品情報
この子を残して:
長崎原爆の体験者であり、「長崎の鐘」の永井隆先生の随筆。
余命宣告を受け、原爆後の長崎のこと、子供たちのこと、、、などが書かれている作品になります。
今年は原爆投下後75年という年であり、風化させてはいけない出来事であり、
またこういった作品から教えを得ることもあると思っています。
この子を残して―青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/000924/files/49192_39848.html
(以前制作した朗読動画)この子を残して(著:永井隆)「家に父あれば」 朗読:岸なつみ
https://youtu.be/TuAkZqOE4n8
■演技審査
朗読をやってもらいます。
・内容(「この子を残して」より)
うとうとしていたら、いつの間に遊びから帰ってきたのか、カヤノが冷たいほほを私のほほにくっつけ、しばらくしてから、
「ああ、……お父さんのにおい……」
と言った。
この子を残して――この世をやがて私は去らねばならぬのか!
母のにおいを忘れたゆえ、せめて父のにおいなりとも、と恋しがり、私の眠りを見定めてこっそり近寄るおさな心のいじらしさ。戦の火に母を奪われ、父の命はようやく取り止めたものの、それさえ間もなく失わねばならぬ運命をこの子は知っているのであろうか?
枯木すら倒るるまでは、その幹のうつろに小鳥をやどらせ、雨風をしのがせるという。重くなりゆく病の床に、まったく身動きもままならぬ寝たきりの私であっても、まだ息だけでも通っておれば、この幼子にとっては、寄るべき大木のかげと頼まれているのであろう。けれども、私の体がとうとうこの世から消えた日、この子は墓から帰ってきて、この部屋のどこに座り、誰に向かって、何を訴えるのであろうか?
――私の布団を押し入れから引きずり出し、まだ残っている父のにおいの中に顔をうずめ、まだ生え変わらぬ奥歯をかみしめ、泣きじゃくりながら、いつしか父と母と共に遊ぶ夢のわが家に帰りゆくのであろうか? 夕日がかっと差しこんで、だだっ広くなったその日のこの部屋のひっそりした有様が目に見えるようだ。私のおらなくなった日を思えば、なかなか死にきれないという気にもなる。せめて、この子がモンペつりのボタンをひとりではめることのできるようになるまで……なりとも――。
<了>
■以前の撮影に参加してくれた人の感想
山本ゆまさん
レンズを通して感じることを率直に伝えてもらえます。自分では気づかなかったこと、演じるにあたってのイメージを分かりやすく言ってもらえるので、見透かされているなとドキッとします。ヒントを出すのが絶妙で、直球ではなく、役者に考えることをさせてくれる。繊細な方だと感じました。
飯野智美さん
映像を確認しながら撮影していくことができ、
的確に丁寧に指示してくださったのでとてもやりやすかったです。
メイクさんがいたことも、私としてはとても嬉しかったです。
城元悠歌さん
初めての映像作品でカメラを向けられる事にも慣れていなかったのですが、打ち合わせや当日ご一緒させていただく時間の中で、石川さんがとても気遣って下さっているのが伝わってきて力まずに撮影に臨む事ができたと思います。
澤田拓馬さん
他の現場よりも、反省点や今自分に足りないモノは何か等を自分で考えやすい環境にありました。もっと良い作品にするにはどうすれば良かったのか、自身でも考えることで成長に繋がりました。
石松千明さん
石川さんは、とても丁寧なお仕事をされている印象です。物静かで穏やかな方ですが、クリエイターとしてのこだわりや信条は熱いのだと思います。映像作品ではどのくらいのメイクをすれば映りが綺麗になるのか分からなかった身としては、プロのヘアメイクを呼んでくださったのがとても有り難かったです。俳優がお芝居に集中できる環境を作ってくださっていました。
■応募資格
18歳以上の男女
事務所に所属している方は事務所の許可を取って応募ください。
スキルがあっても制作と相性が合わなければいいものはできないし、
未経験でも懸命にやっている表情は素敵です。
いいものを作って頂ける役者さんと出会いたいと思っています。
■出演料
一万円(交通費・消費税込み)
■応募方法
原則、メールでの応募でお願いします。
映像制作UMASHIKAのメール
mail: sun@umashika.fool.jp
件名に「この子を残してエントリー」、本文に希望面接日をいくつかと可能な時間を書いて応募ください。
その際に宣材データ、もしくは上半身と全身の写真をメールに添付して送ってください。
またホームページのお問い合わせからでも対応致します。(その際は返信先をお書きください)
■審査の流れ
・1次審査 書類選考
メールにて受付。
↓
・2次審査 面談
演技審査及びショートムービー撮影についての説明。
※希望者には演技審査時に動画で撮影し、YouTubeに限定公開いたします。(審査には影響しません)
事務所所属の方は事務所の許可を取ってください。
2次審査は都内(最寄り駅:東武東上線上板橋駅)で行う予定です。メールにて面接日時と一緒に連絡いたします。
ご応募、お待ちしております。
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掲載者 | 合同会社映像制作ウマシカ |
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担当者 | 石川陽 |
住所 | 東京都練馬区北町1-46-3シンセリティハイム403 |
お問い合せ先 | sun@umashika.fool.jp |
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