短編映画『冬の海の声の記憶』メインキャストオーディション参加者募集1/31〆切

監督作『アイニ向カッテ』が劇場公開され、国内の各映画祭で入賞を果たしてきた高山康平監督による新作短編映画『冬の海の声の記憶』のメインキャストオーディションへの参加者を募集いたします。
下記の要項をご覧の上、奮ってご応募下さい。

［選考の流れ］
①Googleフォームより応募
②オンライン面接（随時実施、応募者多数の場合書類選考をします）
③ワークショップオーディション・3日間（定員10名）

【作品概要】
［タイトル］『冬の海の声の記憶』

［あらすじ］
美園（21）は、青葉（21）と海にドライブに出かけたことをきっかけに水の声が聞こえるようになる。みな真剣に取り合わない中、青葉だけが美園の話を信じる。大学に来なくなった美園を心配して、青葉が様子を見にいくと、美園は部屋で水槽に水を満たしてその声を聞き取ろうとしていた。そして、「何か」が聞こえた途端、美園は家を飛び出していく。漂い歩く美園を見守るように青葉がついていく。そして、二人は再び海にやってくる。海の声が美園の記憶を呼び起こす。


［企画趣旨］
他者を真剣に受け取る
「多様性」「ダイバーシティ」といった言葉がかつてないほど謳われているが、だからといって「多様性」が実現されているかといえばそれはかなり怪しい。
「多様性」の名の下に他者を（あるいは自身を）多様なカテゴリーのどれかに分類して、結局それらをひとまとめに「マイノリティ」という大きな主語にしてしまう。ずいぶん乱暴な多様化だと思う。
むしろ、抜け落ちているのは目の前にいる他者を「真剣に受け取る」という根本的な姿勢ではないだろうか。「多様性」という言葉の背後に透けて見える「人は人、自分は自分」という考えは、人と人とが「関係する」ときにはまるで役に立たない。かといって「相互理解」なんて、言うほど容易くはない。目の前の相手に対してカテゴリーだとかアイデンティティなど必要もなければ役にも立たない。むしろそうやって相手を分類することは、その人の本来の姿を見えなくしてしまう。
目の前の他者を「真剣に受け取る」ことがいかに難しく、また大切なことなのか、作品を通して広く伝えていきたい。

総尺：３０分

撮影日：2/24~26、3/1~3　計6日間（予備日込み）別途アフレコ有り
リハーサル期間 ：キャストの決定から撮影までの期間、相談の上、可能な限り調整してご参加いただきます。

※撮影及びリハーサルは新型コロナウィルス感染予防対策ガイドラインに従い、十分感染防止対策を行った上で実施いたします。
※新型コロナウィルスの感染状況に応じて、撮影を延期または中止する可能性があります。

【募集要綱】

募集キャスト①
美園・・・２０代前半の女性

募集キャスト②
青葉・・・20代前半の男性。車の運転ができる方。

※上記の撮影スケジュール及びリハーサル日を調整可能な方。
※下記のワークショップに全日参加できる方。
※事務所などに所属している場合、所属先の許認可を得ていること。

［報酬］15万円（税込み）〈リハーサル・撮影・アフレコにおける稼働及び交通費を含む〉

【選考方法】
［オンライン面接］
1/ 20 ~1/31の期間でご応募いただいた方から順に随時実施いたします。応募者が多数の場合、書類選考をいたします。
所要時間は１０分程度の予定です。
面接の通過者にはワークショップの詳細をご連絡します。
※面接はGoogle Meetを使用して行います。お持ちでない方は事前にインストールしてください。対応できない方は個別にご相談ください。

［ワークショップ概要］
開催日時：2月5日～7日　計３日間
5,6日は18:00~22:00 、7日は10:00~15:00
場所：都内某所（参加者にのみ通知いたします）
参加費：無料

※原則、３日間通しでご参加いただきます。
※ワークショップは定員最大10名まで（感染症感染対策のため定員を大幅に減らして実施します。）
※ワークショップは新型コロナウィルス感染防止対策を行った上で実施いたします。
　・オーディション以外の時は原則マスクを着用したまま行います。
　・会場は常時換気をして実施いたします。　
※会場までの交通費は各自でご負担ください。

【監督プロフィール】
　1987年千葉県生まれ。早稲田大学卒。監督作『アイニ向カッテ』が大阪アジアン映画祭で上映された後、全国劇場公開を果たす。2020年には監督作『とうめいな生き物たち』で独自の寓話的世界観が評価され、映文連アワードにて優秀賞を授賞し、TAMA NEW WAVE ある視点部門でも上映された。その他、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭や札幌国際短編映画祭など、多数の映画祭での入選歴がある。
HP　https://koheitkym.myportfolio.com/
Twitter https://twitter.com/koheitakayama
instagram https://www.instagram.com/koheitakayama/?hl=ja



【監督メッセージ】
僕は自分に「わかること」を作品にするのではなく、「わからないこと」を作品にしてきたつもりです。その意味では、今作の製作もまた大掛かりな研究であり実験だと思っています。
さらに今回は、そもそも「演じる」ということがどういうことなのか、それを「演出する」「撮影する」とはどういうことなのか、そういった映画製作そのものについて、作品作り全体を通して考え直したいと思っています。
　ですから、単に脚本に沿ったお芝居の稽古をするというのではなく、芝居における身体のあり方を考えたり、「こころ」とは何なのかといったことをただ精神的に考えるのではなく肉体レベルで考えて実践していきたいと考えています。
　演技について考えるとき、内面的・精神的な部分からのアプローチも大切ですが、身体的な視点が欠落していることが多くあるように見受けられます。内面的・精神的なことが身体レベルで表れていなければ、それは「表現」たりえないのではないかと思います。身体を使ってものごとを表現しようとすれば、どうしても時間をかけて訓練をする必要があります。ダンス・バレエ・スポーツ・舞踊・歌・楽器演奏など、身体を動員する文化芸術はいずれも日常における基礎的な練習や身体作りについての共通の了解がありますが、なぜか映像演技においてはそこが非常にあいまいです。芝居における身体技法を確立しようなんて大それたことを言うつもりはありませんが、僕なりに考えたことを試してみたい意欲はあります。
　今回は特に、古典芸能や武道における身体技法、仏教における瞑想法・呼吸法・発声を参照しつつ、解剖学や人類学の視点を参照して、骨格や深層筋の働き、内蔵感覚、イメージによる思考などを扱えたらと思っています。少しだけややこしい話もしますが、あくまで身体を動かすことがメインですので、ややこしい思考に不慣れな方でも広く参加して欲しいと思っています。ただ、そうしたことに対する好奇心や探究心のない方は是非ご遠慮いただきたいと思います。始めにも申し上げた通り、作品作りを通した研究であり実験だと思っています。安易に答えを求める人ではなく、一緒に研究・探求してくれる人がいたらとてもうれしく思います。

【応募方法】
下記のフォームよりお進みいただき、
①お名前
②プロフィールの添付（添付ファイルをお持ちでない方は、記入してください）
③希望する役
④オンライン面接の希望時間帯を選択
上記の項目をご記入ください。

応募フォーム：　https://forms.gle/wAy16wmo1MzQ5cxXA


◉応募〆切：1/31


【問い合わせ先】
fuyunouminokoe.info@gmail.com