自主制作戦争映画「ガダルカナル」出演者・スタッフ・エキストラ募集2月28日締め切り
・コンセプトムービー
https://www.youtube.com/watch?v=FGXBV3XaEbc&t=7s
・はじめに
私の企画をご覧いただきありがとうございます。自主映画監督の得能と申します。さて、2019年も始まりましたが来年はアジア・太平洋戦争が終結して75年の節目の年になります。私は、今まで撮ってきた映画の中で平和についての考え方というテーマを一貫して追求してきました。そこで、戦争を知る世代が次第に少なくなっていく今だからこそ戦争を直接描いた映画を通して戦争の悲惨さ、虚しさ、そして、平和の尊さを次の世代に伝え、同じ過ちを繰り返さないためのきっかけを作りたいと思いました。
日本が太平洋戦争の道を歩んでしまった点、そして200万人以上もの犠牲者を出してしまった点については様々な事情があります。私は特に、日本が太平洋戦争開戦直後、重なる勝利で慢心し、補給・兵站・情報・協調・戦術・指揮を軽視したせいで2万2千人もの多大な犠牲を出してしまった「ガダルカナル島の戦い」に焦点を当てて描きたいと考えています。この戦いは同年のミッドウェー海戦と並ぶ太平洋戦争の大きな転換点になったと言われていますが、日本ではまだ映画化されておらず、この島の名前だけは知っていてもそこで何が起こったかを知っている人はあまり多くないと感じます。
そこで私は今まで共に映画を撮ってきた仲間たちとこのページを見て興味を持っていただいた役者・エキストラ・スタッフ等希望の皆様のお力をお借りしてこの一連のできごとを忠実に描き、世の中に発信したいと考えています。
・企画者紹介
脚本・監督を務める私、得能佑介は大学のゼミやサークルの友人たちと映画を撮ってきました。高校のころから映画を撮り続けていて、今まで作った作品は地元の「みやざき自主映画祭」でも二度上映されており、一度受賞しています。2017年には「田宮夏雄」名義でポリティカルサスペンスアクション「黒い傘」(予告編→https://www.youtube.com/watch?v=tRh0JiC9A-4)を監督し2018年には近未来SFアクション「SHEEPLE」(予告編→https://www.youtube.com/watch?v=qZrxYZjLstE)を監督しています。こちらは現在編集中で2019年春の公開を予定しています。この二作では平和と安全保障を一つのテーマとして追及していて、この点は今回の企画でも一貫して続けていきたいと思っています。また、大学で映画の歴史や理論、撮り方を専攻している傍ら、専門学校で編集技術や3DCGなどの映像の特殊効果を勉強していて、実写とCGの合成、特撮などにも注力しています。そしてこれらの環境・経験で知り合った方々に協力を依頼し今企画の撮影、編集などを可能にしていきたいと考えています。また、今作は私が大学で撮る最後の卒業制作でもあり、悔いの残らないものを作りたいと思っています。
・コンセプト
私はこの企画を通して戦争が人々の繋がりを引き裂いてしまう悲しさ、極限の環境が人間をどう変えるのか、そして日本軍が犯してしまった失敗を包み隠したり忖度せず批判的に描きたいと考えています。日本のために戦っていただいた先人方には最大限の敬意を払って取り組みますが、決して過去の日本軍や大本営の行いを称賛するような作品は作りません。実際に起きたガダルカナル島の戦いは約半年間に渡り続きました。私はこの戦場に情報や兵站を考えずに投入されてしまった一兵士を主人公にして描きたいと思います。実際のできごとをテーマにはしますが、ガダルカナル島の戦いでは最初に投入された兵士たちの殆どが戦死してしまっているため、この戦いを最初から最後まで描くために今回はフィクションという形を取りたいと思います。ただし、実在の登場人物や実際に起きた戦闘なども可能な限り忠実に再現したいと思います。そのため演じていただく役者の皆様には作中での髪型や話し方、振舞い方、衣装・小道具等も当時の人のものを再現することにご理解いただける方にお願いしたく思います。
・撮影期間
2019年3月~10月(主な撮影は8月中、完成・上映は2020年春頃予定)
・規模
予算100万円以上、役者20名、スタッフ50名以上
・募集対象
撮影スタッフ・編集スタッフ・演者・エキストラ・衣装小道具協力・考証協力希望者(いずれも関東在住者のみ交通費・食事代支給)、役者希望者は3月10日(予備日は2月23日と3月9日)にオーディション予定
・ロケ地
主に関東圏内。海外、もしくは九州や北海道、離島等でのロケの可能性あり(交通費・旅費は支給)
・あらすじ
北海道で暮らす陸軍兵士「吉川」は婚約者の「清子」を残してガダルカナル島の戦いに出征する。初めての戦闘を経験した吉川は軍、そして戦場で知り合った仲間たちの殆どと死別する。ガダルカナル島の戦いは日本の惨敗で終わり、飢餓と戦いながら島を彷徨っていた吉川は奇跡的に撤退に成功し帰還を果たす。国に帰り清子と再開した吉川だったが彼の目に生気は無く戦場の恐怖体験に苛まれ日常に戻れなくなっていた。自分だけが生きながらえていることに罪悪感を抱いた吉川は再び軍に戻るも終戦まで出征の機会は無かった。終戦から一年後、吉川はかつての戦友たちの墓参りをし、戦争を二度と繰り返させないと誓う。
・スタッフとして募集させていただきたい役職
カメラマン…Canon C200を使用。露出や色温度、被写界深度、シャッタースピードやフレームレート等の知識、業務用ビデオカメラかシネマカメラ、中級機以上の一眼レフカメラでの動画撮影経験のある方限定。
音響…ガンマイク(MKH416)の使い方が分かる方。経験者限定。
音響技師…ミキサー(ZOOM F4)、ワイヤレスピンマイクの扱い方が分かる方。経験者限定。
照明…ワンバイワンLED照明、HMI照明等を使用。照明機材やレフ板の扱い方・色温度・照明配置等の知識がある方。経験は問わない。
衣装・小道具・大道具…1942年当時の日米の国民服や軍服、装具、銃等を管理するのが主な仕事。経験の有無は問わないが事前知識があることが望ましい。
美術・メイク…戦場の汚れや物品の壊れ、負傷等を再現するのが主な仕事。経験の有無は問わないが経験者が望ましい。
制作…監督・スタッフ・役者・エキストラ間の意思・情報伝達、ロケ地やスケジュール、予算等の交渉、現場でのスタッフの手伝いが主な仕事。経験は問わない。
編集…撮影データの管理・現像、VFX加工、CG制作、整音、カット編集等が主な仕事。Premiere、Final Cut等のノンリニア動画編集ソフトもしくはAuditionやHoudini、Mayaや3DSMAX、blenderやAfter Effects、Davinci等の整音・CG・加工ソフトのいずれかがある程度扱える方限定。仕事経験の有無は問わない。機材はこちらで用意。交通費・食事代のみの提供であることをご理解下さい。
・役者として募集させていただきたい役柄(撮影期間中、役に応じて髪型、髪色、髭、コンタクト、眼鏡等を対応させられる方限定。年齢は役の設定に近いものが望ましい。役者経験の有無は問わない)
(架空の人物)
1、吉川昭二・・・23歳、一等兵。主人公。陸軍第七師団歩兵第28連隊一木支隊第一梯団所属の徴募兵。健康的な体躯で優しい性格だったが南方に派遣されPTSDを患う。
2、高野清子・・・23歳、ヒロイン。北海道小樽市に住む。吉川の幼馴染で1941年春に吉川と恋愛結婚。吉川が出征後彼を待ち続ける。淑やかな性格。
3、加藤茂・・・25歳、上等兵。戦友。海軍陸戦隊第18警備隊所属。連合軍上陸以前よりガ島警備に充っていた。連合軍に追撃されていたところを吉川たちの部隊に救助される。ケ号作戦まで吉川と行動を共にする。最期は戦病と飢えで動けなくなり吉川が処分する。
4、諏訪部武・・・28歳、軍曹。上官。一木支隊第二梯団所属。部下に理不尽な命令を下す鬼軍曹。帝国陸軍に対する忠誠心が強い。撤退前、勝利に固執し人命を軽視した指揮に反感を抱いた部下に射殺される。
5、八坂和弘・・・32歳、大尉。上官。陸軍第18師団歩兵第124連隊川口支隊所属。諏訪部とは対照的に部下思いの優秀な士官。川口の側近の一人。修羅場を潜り抜けてきた吉川たちをサポートする。10月の第二次総攻撃で戦死。
(実在の人物、外見は画像検索等でご確認いただけますと幸いです)
6、一木清直・・・49歳、大佐。一木支隊支隊長。イル川渡河戦で部隊を全滅させ8月21日に死亡。豪傑な性格。
7、川口清健・・・49歳、少将。歩兵第35旅団川口支隊支隊長。吉川たち生き残りと合流し総攻撃を指揮するも失敗。辻と意見が対立し罷免される。プライドに生きる軍人気質。
8、辻政信・・・40歳、大佐。陸軍参謀本部作戦参謀として本国より派遣されラバウルなどでガダルカナル島の指揮を務める。海軍との交渉役でもある。現地指揮の川口と意見が対立。作戦の神様と称されるほどの冷静な策士。
9、村田重治・・・33歳、少佐。主人公2。海軍の空母「翔鶴」飛行隊長。「雷撃の神様」とあだ名される歴戦のエースパイロットで九七式艦上攻撃機に乗る。ガ島方面では第二次ソロモン海戦と南太平洋海戦に参加。空母「ホーネット」を攻撃後に戦死。陽気でユーモラスな性格。
10、百武晴吉・・・53歳、中将。陸軍戦略兵団第17軍司令官。頭の切れる武人気質。
11、山本五十六・・・58歳、大将。海軍連合艦隊司令長官。トラック諸島で作戦立案・指揮を行う。先見性とユーモアを兼ね備えた優秀な司令官。
12、南雲忠一・・・55歳、中将。海軍第三艦隊司令長官。ミッドウェー海戦で空母を4隻失った指揮官であり、ソロモン海で復仇を狙っている。キャリアは長いが空母艦隊の指揮には苦労している。
13、三川軍一・・・54歳、中将、主人公3。海軍第八艦隊司令長官。ガ島方面では第一次ソロモン海戦と第三次ソロモン海戦に参加。第一次ソロモン海戦には一方的に勝利するも第三次ソロモン海戦では敗北する。冷静沈着で有能な指揮官。
14、アレクサンダー・ヴァンデグリフト・・・55歳、米海兵隊少将。第一海兵師団を指揮する。何癖もある海兵隊員たちを指揮する屈強な指揮官。
15、ウィリアム・ハルゼー・・・60歳、米海軍中将。10月に南太平洋方面軍司令官に就任。南太平洋海戦の雪辱を第三次ソロモン海戦で晴らしソロモン諸島の制海権・制空権を掌握する。好戦的な性格。
16、フランク・J・フレッチャー・・・57歳、米海軍中将。連合軍機動部隊指揮官。ガ島方面では第二次ソロモン海戦に参加。冷静な判断ができる精強な指揮官。
役者希望者は3月10日(予備日は2月23日と3月9日)午後に立教大学池袋キャンパスにて行う予定のオーディションにて選定(オーディションの交通費は自己負担)。オーディションでは複数の役を希望することも可能(最終的に演じる役は一役)。衣装・小道具はこちらで用意。撮影時は交通費・食事代のみの提供となることをご理解下さい。
・エキストラとして募集させていただきたい役柄
1、日本軍軍人…20代から50代の男性。丸刈り、或いは短髪で自然な髪色にできる方、筋肉質、或いはやせ型の体型が望ましい。
2、アメリカ軍軍人…20代から50代の男性。西洋風の顔立ち、或いは欧米系の海外籍、ハーフやクォーター等が望ましい。英語が話せるかどうかは問わない。
3、銃後の民間人…年齢性別は問わない。時代に合った髪型、髪色、眼鏡(コンタクト)、化粧に対応できる方が望ましい。
・衣装・小道具・考証協力募集
1、1942年当時にできるだけ則した軍服・装備品、モデルガン・エアガン等の武器類、国民服や私服、スーツ等を貸与できる方。※お借りしたものは大切に扱います。物品によってレンタル料金の支払いもします。
2、ソロモン諸島の戦い、そして当時の生活、政治状況、日本陸海軍、連合軍について、セリフ、プロット等の時代考証・資料提供・取材協力に応じていただける方。基本的に交通費・食事代はのみの提供、場合によって諸経費はお支払いします。
・詳細なプロット
1941年夏、北海道小樽市に住む吉川は互いの両親の許しを得て幼馴染の清子と結婚する。同年12月、太平洋戦争が始まり吉川は陸軍第七師団に徴兵される。翌年3月、吉川は第28連隊選抜の「一木支隊」としてミッドウェー島攻略作戦のため出征する。しかし6月に発生したミッドウェー海戦において日本海軍が大敗し一木支隊はグアムからトラック諸島に輸送される。そして8月7日、アメリカ軍がガダルカナル島(以下ガ島)に上陸し日本軍が建設中の飛行場が制圧される。これを受けて日本海軍は三川軍一中将率いる第8艦隊を派遣、8日に発生した第一次ソロモン海戦に勝利するも、米軍の輸送艦は攻撃されず戦略目標は達成できなかった。16日、吉川たち一木支隊900名余が無血上陸に成功する。しかし一木支隊は、大本営の情報錯綜によって実際には1万人いた敵兵力を2000名程度だと誤認しており、20日のイル川渡河戦で全滅してしまう。吉川と途中で合流したガ島警備隊の生き残り加藤は上陸物資の警備を任されており幸いにも生きながらえていた。吉川と加藤は仲間と合流できないまま約2週間、飢餓に苦しみながらガ島を彷徨うこととなる。8月中旬、一木支隊第一梯団の壊滅を受け日本軍は4000名の川口支隊と一木支隊第二梯団をガ島に派遣する。その間、妨害となる連合軍機動部隊(空母艦隊)に対抗して日本海軍は機動部隊を派遣、第二次ソロモン海戦が発生、日米機動艦隊同士の大規模な空母戦が発生する。空母翔鶴の飛行隊長村田重治はミッドウェーの雪辱を果たすため艦上攻撃機に乗り出撃する。第二次ソロモン海戦は日本の敗北で終わり、増援の川口支隊は上陸が遅れる。9月7日、ガ島を彷徨っていた吉川たちは遅れて上陸に成功した川口支隊と一木支隊第二梯団に合流する。彼らは12日に、戦略目標であるヘンダーソン飛行場を奪還するため総攻撃の準備を進める。しかし野砲や車両、航空支援、糧食の不足、各隊の強調不足などから12日に総攻撃が行われるも失敗する。川口支隊、そして一木支隊の生き残りはアウステン山からマタニカウ川西岸にかけて敗走し、応援の到着まで再び飢餓と戦うこととなる。10月初旬、百武晴吉率いる歩兵第17軍と第2師団がガ島に投入される。一方の米軍も陸軍1個師団を上陸させていた。日本海軍は12日のサボ島沖海戦に勝利し13日にヘンダーソン飛行場の艦砲射撃に成功するも、戦闘機用滑走路が移設されていたため制空権は確保できなかった。一方、同時期のニューギニア戦線でも敗戦の色が濃くなっており大本営はこちらの撤退を優先させた。24日から26日にかけて、再び飛行場奪還のための総攻撃が行われたがこれも失敗、その後ガ島は僅かな駆逐艦・発動艇の輸送以外支援のない孤立無援の状態となる。一方日本海軍はソロモン諸島の制海権・制空権確保のため南雲忠一中将率いる第二艦隊と第三艦隊を派遣する。26日、これを察知した米機動艦隊との間で衝突となり南太平洋海戦が発生する。南太平洋海戦は日本の戦術的勝利に終わったが村田重治含む多数のベテラン搭乗員を失ってしまう。11月初旬、南太平洋海戦に勝利したことにより第38軍1万人がガ島に上陸する。復旧したヘンダーソン飛行場を再び破壊するため日本海軍は第11戦隊を派遣、米海軍との間で第三次ソロモン海戦が発生する。三川軍一も参加したこの二度の夜戦では日本軍・連合軍共に多大な損害が生じ、計44隻の軍艦が沈んだこの海域は鉄底海峡と呼ばれるようになる。一方、38軍は幾度か攻勢に転じようとするも、飢餓、傷病者が多く連合軍に追撃されてしまう。その後、ガ島は3万人近くの日本兵が彷徨うことになり、カニバリズムや仲間割れも発生する。吉川と加藤は理不尽な上官の元でなんとか年を越すまで乗り越える。1月、ガ島の米軍兵力は5万を超え、勝機が無いと判断した大本営はガダルカナル島からの撤退を決断する。日本軍の陽動作戦から成る大規模な撤退作戦「ケ号作戦」は奇跡的に成功したが、吉川は撤退の前に飢餓と病気で動けなくなった戦友、加藤の処分を決断させられていた(この島では撤退前多くの負傷者たちが自決・処分を迫られていた)。約1万人の将兵を撤退させることに成功した日本軍は、この戦いの後、攻勢に転じた連合軍に敗北を重ね、終戦へと続いてゆく。情報保全・治療のためしばらくの間南方にとどめられていた吉川は3月、北海道へ帰還を果たす。そこで清子と再開するも、ガダルカナル島での惨劇でPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥っていた吉川は日常に戻ることができなくなり清子を置いて再び軍へと帰る。1946年8月15日、それから出征することなく終戦を迎えた吉川は一木支隊の戦友たちの墓参りをする。
・最後に
私たち制作スタッフ一同、最大限の努力をして真剣に取り組んでまいりますが、本企画は撮ろうとしている作品の規模に対して予算や準備が十分とはいえません。交通費・食事代以外殆どボランティアとなってしまいます。そして至らない点が多々あるかもしれません。しかし作品作りにかける情熱は誰にも負けない自信がありますのでどうかお力を貸していただけますと幸いです。共に後世に伝えられる、世の中の人々の心を動かす作品を作りましょう。よろしくお願い致します。
・連絡先
メール:chaostyoro@gmail.com
Twitter:@ChaosProject216
FaceBook: https://www.facebook.com/chaosestv
TEL :090-7536-9354 (得能)
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掲載者情報
掲載者 | 立教大学 映像制作団体Chaos Project 代表 得能佑介 chaostyoro@gmail.com 090‐7536‐9354(得能) |
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