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【2025年12月開催】3日間集中「欲望という名の列車」を用いたシーンワークWS

投稿日時:2025/09/12 10:Sep:th
投稿者:忍翔
募集地域:埼玉 / 千葉 / 東京 / 神奈川
締切:2025/11/28

■テネシー・ウィリアムズ作『欲望という名の列車』とは…
20世紀のアメリカ演劇を語る上で欠かせない劇作家、テネシー・ウィリアムズ。彼の作品は、人間の弱さ、欲望、孤独、そして愛をむき出しに描きます。リアリズムの枠を超えた、感情豊かで詩的な台詞に満ちているため、声に出して演じたときに、その真価が立ち上がります。俳優にとっては、感情の深みや身体性を探る格好の素材といえるでしょう。

そんな彼の代表作『欲望という名の電車』は、ブランチとスタンリーという対照的な人物のぶつかり合いを中心に、欲望と現実、幻想と崩壊が渦を巻く物語です。セリフ一つ一つに心の揺れがあり、観客だけでなく役者も思わず飲み込まれるような体験が出来ます。

読むだけでは終われない、俳優としての血を騒がせる一作です。

■今回のワークショップで探求すること
今回のワークショップで探求することは、大きく分けて2つあります。

1つは、海外戯曲の演技への取り組み方の探求。
僕の師匠であるイギリスの演出家、マイク・アルフレッズは、その戯曲が生まれた国の持つ身体性を取り入れることを大切にしました。
例えば、ロシアの作家であるアントン・チェーホフの作品を日本で上演する際によく見る失敗が、日本人の身体性のまま演じてしまうことにあります。チェーホフの戯曲はロシア人が出てくる、ロシア人が演じることを前提に書かれた戯曲なので、日本人に比べて感情の起伏が激しいのです。それを日本人の身体性のまま演じると、どうも陰気臭いネチネチしたチェーホフになってしまい、暗い印象を持たれることがあります(実際、彼の戯曲は喜劇でありコメディなのに!)
今回取り組む『欲望という名の列車』は1940年代のアメリカが舞台です。当然現代日本人と身体性が大きく異なります。作風もそうですし、英語と日本語の違い(子音強勢か母音強勢かなど)もあるため、ナイフで相手をぶすぶす刺していくような表現が求められます。
こう聞くと、現代日本人からするととってもリスキーでチャレンジングな戯曲かと思いますが、それが海外戯曲という普段とは違う文化圏の戯曲を演じる魅力でもあると思うのです。戯曲の力を借りることで、自分の殻を大きく破ることが出来るでしょう。

そしてもう1つは、リアリズム演技の根本である「欲求」と「行動」の探求。
よくスタニスラフスキーやマイズナー・テクニックなどのリアリズム演技を学ぶ際に「欲求」と「行動」という言葉を聞くことがあると思います(学ぶ場所によって言い方が違うことはあるが)が、なぜリアリズム演技は欲求と行動を大切にするんでしょう。
それはリアリズム演劇という作品全体に「人間は自分の行動で自分の人生を変えることが出来る」というメッセージが込められているからです。つまり、登場人物全員が欲求を持ってそこに向かって行動していくことを前提に書かれているのです。
この『欲望という名の列車』はリアリズム演劇の代表作の一つであり、そのタイトルに「欲望(Desire)」と付いているように、登場人物全員に強い欲求があります。そしてその欲求に従って、あらゆる行動を使い、その欲求を満たそうと動いていきます。リアリズム演劇の面白さを左右するのは、強い欲求と豊かな行動であるため、その両方が備わっているこの戯曲は、リアリズム演技を探求するのにもってこいと言えます。

■ワークショップの内容について
今回のワークショップは3日間の開催ですが、初日と2〜3日目の2段階に分けます。
まず初日は、戯曲が持つ身体性やリアリズム演技の根本である「欲求」と「行動」について、エクササイズを通して身体に落とし込みます。具体的には、ラバンエフォートという身体ワークをやったり、実際に戯曲を持ってシーンを演じてフィードバックをしたりします。初日だけの参加も可能です。
そこから1週間空いて、2日目3日目は連日で行います。初日の段階でペアを作り、演じる戯曲も渡すので、2日目の段階で覚えてきて下さい。もちろんペアで自主稽古をしても構いません。そこからは各ペアのブラッシュアップをしていき、時折必要なワークも挟んでいきます。3日目の夜には発表会を行いますが、それまでの作品を完成させようとは思いません。あくまでも探求のプロセスの途中に観客に見てもらう機会を設けるだけなので、プレッシャーを感じずに楽しく演じて下さい。

2025年末、一緒に楽しい演劇の旅をしましょう!

■詳細
・日程
2025年12月21日(日)、27日(土)、28(日) 各10:00-17:00
※単日の参加は21日のみ可能ですが、3日間の参加をおすすめします。

・場所
高円寺K'sスタジオ新館A(東高円寺駅から徒歩1分)
※〒166-0003 東京都杉並区高円寺南1丁目6−3−402

・参加費
全日参加:30,000円
1日目のみ:10,000円
見学:5000円/日
※遅刻・早退がある場合はフォームの備考欄に入力ください。

・定員
全日参加:10名(選考)
1日目のみ:6名(先着順)
見学:4名/日

・対象
俳優もしくは俳優を志す人

・参加申込
https://forms.gle/PNNzR8AeNwGHkhPGA
募集期間は11月28日(金)までで、全日参加の方には11月30日(日)までに応募された全員に結果をお知らせします。

・キャンセルポリシー
12月5日(金)までのキャンセル:キャンセル料は参加費の0%
12月12日(金)までのキャンセル:キャンセル料は参加費の50%
それ以降のキャンセル:キャンセル料は参加費の100%


【ハラスメント防止対策ポリシー】
稽古場が安心安全に保たれるよう、指導者として以下のことを大切に進行します。
・全ての参加者が、心理的安全性を感じられるような場作りをします。
・指導の上で身体的な接触が必要な場合は、当人の了承を取り、社会通念上適切な箇所にのみ行います。
・エクササイズについて、常にフィードバックや感想を聞くなど、全体での意見交換の場を作り、どの参加者も発言の機会が得られるようにします。
・参加者の中に、ヘイトスピーチや暴力等の不適切な言動や行動をする方が出た場合には、すぐさまその方の参加をお断りします。
・全てのエクササイズは、参加者個人の性別・ジェンダー・年齢・体力等に配慮して進行します。
・参加者の方から、進行に関してご意見や苦情をいただいた場合には速やかに対応をとります。

そしてそのために、参加者の皆様も以下のことにご協力ください。
・参加者全員に対して、敬意と尊敬を持ち、対等な立場でコミュニケーションを取る。
・いかなる関係においても、問題が起きた場合、そのことに自己責任をもって関わり、被害者の立場も加害者の立場も取らない。
・他者に対して怒りを感じた場合でも、自分の思考・感情・行動は自分が作り出していることを理解する。
・他者の行為をセクハラやパワハラなどのハラスメントとしてラベリングしない。




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掲載者情報

担当者押谷祥太
お問い合せ先playerosho@gmail.com
関連URLhttps://peraichi.com/landing_pages/view/playerosho
その他情報
お問い合わせ ※ご利用の端末に設定されたメールソフトが開きます。

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