役が立ち上がる準備から、現場で通用する演技までー12月27〜31、俳優の表現を深める年末集中クラス。
役が立ち上がる準備から、現場で通用する演技まで。
12月27〜31、俳優の表現を深める年末集中クラス。
俳優が「浅い」「もう一歩ほしい」と言われる理由は、
技術ではなく 準備の順序と読解の方向 にあることが多いと感じています。
台本を読んでいるのに役が立ち上がらない。
感情は動いているつもりなのに届かない。
自主練をしても改善点が見えない。
こうした停滞は珍しいことではありません。
むしろ、経験があり基礎力がある俳優ほど、
基準が上がることで“理由の分からない浅さ”に悩みやすくなります。
読解、同調、シーン実践の三つがつながると、
役の立ち上がり方も、現場での精度も大きく変わります。
この年末の5日間は、その流れを一度で整理する特別期間として設計しています。
■年末集中クラス(12月27〜31)
演出家・脚本家のご参加も歓迎しています。
12月27日(土)18:00–22:00|オンライン台本読解スペシャル
役が立ち上がる読解の手順を整理し、準備の質を底上げする集中クラス。
12月28日(日)13:00–16:00|同調と共感①
12月29日(月)13:00–16:00|同調と共感②
交流・距離感・感情の波を“構造”として理解し、
役同士が動き出す基盤を整える2日間。
12月30日(火)12:00–16:00|少人数制シーン実践①
12月31日(水)12:00–16:00|少人数制シーン実践②
読解と準備をふまえ、シーンで総合力を立ち上げる実践の2日間。
読解(インプット)、交流(反応)、シーン(実践)が連動すると、
俳優の表現は“平面的な努力”から“立体的な選択”へ変わります。
■なぜ役が立ち上がらないのか
多くの俳優が「書かれている内容を読む=読解」と捉えていますが、
実際に必要なのは次の四層です。
書かれている事実
事実から推測できる背景・関係・感情
書かれていないが論理的に成立する事実
書かれていない部分から導かれる動機・心理・理由
この四つが混線したまま進むと、
努力の量に比例して“平坦な演技”が積み上がってしまいます。
逆にこれらが整理されると、
テンポ、間、強弱、リズム、サイズといった“選択の質”が安定し、
行動と反応が自然に立ち上がります。
■自主練が空回りする理由
読解の方向が小さくズレたまま練習量を増やすと、
根拠のない想像が強化されてしまいます。
何がズレで、何が本筋なのか。
その判断基準を持つことが、プロフェッショナルには欠かせません。
■講師からのメッセージ
演じることは「行動すること」です。
演じるために信じ込もうとして身体を固めたり、
息を詰めたり、眉間に力を入れることは、
努力でも集中でもありません。
これは私が20年以上前、イギリスの演劇学校や、
複数の演出家・コーチから繰り返し指摘された“基本”です。
よけいな「構え」は窮屈さや苦痛につながり、
さまざまな種類の“構えのフリ”をしている限り、
感情も反応も動きません。
これは身体だけでなく、思考にも同じことがいえます。
大切なのは、
役の個別の事情に迫るための手順を持つこと。
そのうえで、自分の準備を軽やかにしていく具体的なトレーニングです。
現代の演技のメソッドは、
神経症的なヒステリーや、
集団での“ごっこ遊び”とは無縁です。
日常を健全に過ごしながら、
優れた俳優、歌手、表現者として成熟していくことは可能です。
■最後に
年末のこの5日間は、
俳優が“現場で通用する表現”に向けて、
土台から立ち上げ直すための特別な期間として設計しました。
読解、同調、シーンの三つがひとつの流れになると、
演技は驚くほど変わります。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。
俳優・歌手の方はもちろん、演出家・脚本家のご参加も歓迎しています。
◾️講師プロフィール
鍬田かおる
演技コーチ/インティマシー・コーディネーター(ディレクター)。
演技指導歴20年以上。
幼少より芸能事務所に所属、演技教室に通い、桐朋学園芸術短期大学演劇科を卒業後、ロンドン大学へ。
セントラル・スクール・オブ・スピーチ&ドラマにて演技指導、俳優育成、教育学、ムーヴメント、演出を修め卒業。
日本を中心に、俳優・歌手・ダンサーなどを対象に、感情と身体のつながりを軸にした演技・発声・ムーヴメント指導を行う
映画スクール、大学、プロダクション等でも指導を行い、舞台・映像・オペラ・ミュージカルなど多分野で活動中。
俳優の動きと声を“再現性のある演技”へ導くプロアクティングコーチとして、演出や監督の意図を損なわず、俳優の“行動の説得力”を立ち上げる指導に定評がある。
「感情ではなく構造で動ける俳優を増やすこと」
「1人でできないからこそ、一緒に作品に貢献していく実演家を育てる」
それが、私の信念です。
ひとつひとつの作品に、誠実に向き合える俳優を増やしたい。
そのための学びと対話の場を、これからも丁寧にサポートしていきます。
【ハラスメント防止対策ポリシー】
ハラスメント防止と安全への取り組み
当クラスは、すべての参加者が安心して学べる環境づくりを大切にしています。
・厚生労働省ガイドラインに準拠し、あらゆるハラスメントや差別的言動を禁止
・講師は日本ハラスメントカウンセラー協会認定の相談員・カウンセラー資格を有し、安全な場を維持
・エクササイズは目的とルールを明確にし、年齢・経験・体調に配慮
・身体的接触は指導上必要な場合のみ、社会的に適切と認められる範囲に限定
心理的にも身体的にも安心できる場で、のびのびと演技に取り組めます。
講師自身が一般財団法人日本ハラスメントカウンセラー協会認定ハラスメント相談員ハラスメント研修を修め、ハラスメント相談員およびハラスメントカウンセラーとして認定されており、2025年、資格更新もしております。
詳細はHPの固定記事(2022年7月公開済)をご参照ください。
一般的なガイドラインですが「厚生労働省職場におけるハラスメントの防止のために」に準拠します。
当クラスはあらゆるハラスメント、特定の属性を持つ個人や集団を対象にした差別的言動を禁じております。(時代劇など台本の文化背景で発せられる表現を除く)
健全なトレーニングを続けるために、参加者の方にも、折に触れてハラスメント相談員研修やハラスメントカウンセラー試験からの知見を共有するとともに、全員が安全に取り組めるようルールを確認します。
●安全およびハラスメント対策
参加者が心理的に安全な環境だと感じられるよう努力および工夫を続けております。
具体例
・クラスで行うエクササイズはご本人のご希望、ご年齢や属性、ご経験等に配慮しつつ進みます。
(なんらかの事情で困難が伴う場合、参加を中断していただきご見学をお勧めすることもあります)
・エクササイズ等は目的やルールをその都度、必要に応じて、繰り返し言葉をつかって、説明いたします(ご本人にも覚えていただく責任は生じます)。
・講師および参加者もお互いに暴力、恫喝等の行為をとりません。
・ウォームアップなどの運動時、演技のエクササイズ、身体のつかい方のガイド、癖を防ぐためのサポートなどでも、身体的な接触は指導のために必要な場合だけ、社会通念上、適切な箇所に限り行います。
一般的に水着で隠れるゾーンを触るおよび触らせることはなどありえません。
●安全およびハラスメント対策の詳細
参加者が心理的に安全な環境だと感じられるよう努力および工夫を続けております
具体例
・クラスで行うエクササイズはご本人のご希望、ご年齢や属性、ご経験等に配慮しつつ進みます(なんらかの事情で困難が伴う場合、参加を中断していただきご見学をお勧めすることもあります)
・エクササイズ等は目的やルールをその都度、必要に応じて、繰り返し言葉をつかって、説明いたします(ご本人にも覚えていただく責任は生じます)
・講師および参加者もお互いに暴力、恫喝等の行為をとりません
・身体的な接触は指導のために必要な場合だけ、社会通念上、適切な箇所に限り行います。一般的に水着で隠れるゾーンを触るおよび触らせることはありえません
原則、講師や参加者同士も事前に言語化し、お互いの許可をとってから適宜、身体に触れるエクササイズやレッスンも含まれる場合もありますが、ケガなどのリスクが発生する緊急自体に限り、許可なく参加者の身体に触れて止める場合もあり得ます
・クラスの内容に関連せず、また社会通念上、不適切な性的表現や身体的接触を要求したり、あるいはプライベートな事柄を開示する要求をする場面はありません
・もし台本のシーン内に、性的な表現や身体接触、あるいは暴力が書かれているような場合は事前に相談し、いわゆる「振付」を行った上で、全員の合意のもとに「演じ」られます
性愛表現や暴力シーンなど、身体的接触を含んだ俳優同士の即興などはありえません、またそのような即興は禁じております。
・フィードバックなどの意見交換をうながし、どの参加者も発言の機会が得られるよう努めますが、冷やかし、時代錯誤なユーモアなどは講師や参加者同士で止めに入る場合もあり得ます
万が一、上記のような行為があった場合には、通報や関連機関への連絡など適宜、対応します
万が一、参加者間でエクサイズを逸脱するようなハラスメント行為が生じた場合、主催者は迅速かつ正確に事実関係を確認し、被害者と加害者の双方に適正な措置をとるとともに、再発防止のために必要な措置を講じます
・参加者からいただいた連絡先へ、クラスやレッスンのご案内や近況報告等の業務内容以外で連絡を取ることはありません
・参加者から進行に関してご意見や苦情をいただいた場合には速やかに対応をとります
クラスに関する苦情は講師にお伝えいただくか、または各種自治体や相談窓口にご連絡ください
必要に応じて個別に相談窓口を始め関係各所へのご紹介やご報告もいたします。
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