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8月23日・24日開催!【Melodrama メロドラマ WS】シアタースコラ

投稿日時:2023/08/08 00:Aug:th
投稿者:シアタースコラ
募集地域:東京
締切:

公式HPリンク:
https://theatreschola.jp/works/melodrama

■内容
〜大きな感情を嘘なく扱うために〜


−悲劇(8/21・22)と同時受講を推奨−

舞台で「信じられる演技」とは何でしょう?
あるいは「信じられる感情表現」とは?
ドラマで描かれる感情的な恋愛が信じられる時もあるのに、同じようなものでも信じられず、むしろ風刺のようなジョークに見えるのはなぜなのでしょう?

大きな感情を扱うためにはいくつもの技術が必要とされます。

このクラスではテキストを使ったワークや舞台演技のダイナミズムについて取り組み、劇構造の理解も同時に学びます。
またメロドラマでは大きな感情を扱います。
身を裂かれるような悲しみ、燃えるような怒り、天にも昇るような悦び…
技術が伴わなければ嘘に見えてしまうような演技についても学んでいきます。
メロドラマを「ご都合主義」と揶揄する言葉も耳にしますが、現実では脈絡なくとんでもないことが起こり、あたかもそうなることが決まっていたような結末が訪れることがあります。
英国の詩人バイロンが

「事実は小説よりも奇なり」
“Fact is stranger than fiction.”  -George Gordon Byron

と言ったように。

1843年のある日の夜。
ある演劇学校がフランスに誕生しました。
俳優で同僚だったRogerとSuzanne Dumasは自分達のスタイル「メロドラマ」を教える学校を作ったのです。
二人は将来、老いて自分達の生み出したアートを表現できなくなる前に、それを後世に残そうと考えたのです。
その学校は彼らの興行的な成功もあり、とても有名になりました。
1848年、多くの市民を巻き込んだ2月革命が勃発。夫婦となったRogerとSuzanneも市民と共に王政に対し反発しました。
「貴族やブルジョアジーは人々を恐がるがゆえに嫌っています。メロドラマの俳優たちは彼らを愛し尊重します。」Rogerは革命指導者たちの前でこう言いました。
二人のお気に入りの脚本家はもちろんレ・ミゼラブル(1862)のVictor Hugo。
芝居の中でも司法執行官を悪役として演じ、政治に対し市民の立場を支持しました。
1871年、Dumas家は政治の手から逃れるため友人らと共に潜伏していました。その隠れ家の玄関にノックの音が。ドアの向こうには憲兵隊の男。その背後には警官たち。
憲兵隊の男は、
「Dumas家は拘束、全員を法廷に連行する。死刑か終身刑となるだろう。」
と言い放ち、一家全員を拘束。車で彼らを連れ去ったのです。
ところがその車はあろうことか人気のない森の中に向かいます。
不審に思ったRogerは彼らを問い詰めました。
「…(法廷に行くのは)嘘だ。森の匂いがする。いったいどこに連れて行くのかはっきりしてもらおう。」
その時、車が止まり、憲兵隊の男が言いました。
「降りろ。」
車から降りた彼らに
「ブルジョアと皇帝の名の下に、貴様らをここで殺す。」
…しかしその声は、彼らにとって聞き覚えのあるものだったのです。
「フレデリック!!」
Suzanneが叫びました。
フレデリックと呼ばれた名優は二人に敬礼し、言いました。
「その通りです。助けに来ました。」
何と彼らは全員が変装した俳優たちで、粛清される恐れがある演劇関係者を避難させていたのです。
「なんと素晴らしい、演劇の家族か」
Rogerはつぶやきます。
その後Dumas一家は偽の身分証と共に電車に乗り、難を逃れ、後世にメロドラマを残しました。メロドラマはハリウッドなどでも使われるスタイルとなり、多くの作品を生み出し技術を発展させました。

…ご都合主義と言われればそうかもしれません。
ですが彼らは生きた人間であり、夢を現実にした人々でもあるのです。

メロドラマの主人公たちは偽りのない人々です。
嘘偽りなく困難と対峙し、戦います。シニカルで斜に構え
「そんなことは夢物語だ」
と現実から目を背ける自称現実主義者ではありません。
彼らは夢想家で理想家で、現実主義者です。だからこそ葛藤が生まれます。
このシンプルで力強いスタイルは今も続く演劇の流れの中にあり、それを学ぶことはその流れのなかに身を置くことでもあります。それはあなたの演劇を浮き彫りにしてくれるでしょう。
真摯に取り組む技術を、身につけてみませんか。

“Big gestures demand big feelings. Big feelings demand a technique with witch the actor has fun.” -Phillipe Gaulier

「大きな感情がなければ大きな演技は成り立たない。大きな感情は俳優が持つ楽しみと技術に裏打ちされている。」-フィリップ・ゴーリエ


同時開催される悲劇(8/21・22)と一緒に受講いただくことを推奨します。
メロドラマは悲劇で扱うことの延長線上にあり、学びがより効率的になります。
同時受講いただくことで各WSから¥5,000引き(合計¥10,000 OFF、他割引併用可)となりますので、ぜひご検討ください。

担当講師: 安本達也
開催日: 2023. 8/23・24
時間: 9:00〜16:00(休憩あり)
料金(税込): ¥25,000

■場所
iRego Garage
〒167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目29−3
地図:https://goo.gl/maps/1KyHgD6eyk7pdx9o6

■講師について
安本達也
舞台芸術家。
大阪芸術大学出身。卒業後渡英、East15 Physical Theatreコース卒業。RADA Shakespeare Certificate取得。帰国後はInternational Centre for Theatre ArtsにてAssociate Director及びパフォーマーとして舞台作品を制作。日本をはじめイラン、韓国、香港などでワークショップや公演を行う。Iran International Festival of University Theatreでのパフォーマンス「UNtitled」では”最も優れた演出家のひとり”と賞賛された。コンタクトインプロ(CI)についての造詣も深く、各国でワークショップを開く。Kaeja Elevations®認定講師。CI歴は10年以上。舞台作品は、パペットやマスク、ダンスなどストーリーにあった手法を用いた型にはまらないものであることが多い。2023年度より現代アートとしての新しい舞台芸術の可能性を育むため、演劇の学校|シアタースコラを開校。同校の代表を務める。CIを起点としたパフォーマンスと教育を行う団体、ParaCollageを2023年に設立。

https://tatsuyayasumoto.net/about

■キャンセルポリシー
自己都合によるキャンセルの場合、以下の支払いが発生します。ご注意ください。
 ・開催1ヶ月前のキャンセルは無料
 ・開催2週間前のキャンセルは50%
 ・開催1週間前のキャンセルは全額
*コロナによるキャンセルの場合は、1週間前であってもご相談ください。


【ハラスメント防止対策ポリシー】
ハラスメントは一般的には、人間関係の優位性や立場を背景に、適切な範囲を超えて、身体的、精神的な苦痛を与えることとされています。その行為が故意か過失かは問われません。

シアタースコラではハラスメントを「他者の心理的安心や身体的安全を害する言動や行動」と定義し、ワークを安心安全で健全に進行する為に、以下のことを大切に進めていきます。

・全員(講師を含む参加者)が相手に対して敬意を持ち、互いの人格を尊重する。対等な立場のコミュニケーションを心がけ人間関係からの切り離し(※1)などが起こらぬよう努めます。
・講師が提供するワークの参加に対して、参加者の自由意志を尊重し、自由な見学や退出を認めます。その際、理由の開示は強制しません。
・全員が身体的接触が必要なワークにおいて優越的な関係を背景とした必要以上の接触、または関係性を問わずプライベートゾーンへの接触は行わない。ただしワークの性質上において過失で触れる場合(※2)を除きます。
・身体的な攻撃(※3)や精神的な攻撃(※4)などの不適切な言動や行動においては、社会通念に照らし合わせ個別に話し合いをし、改善が見られない場合はその問題を起こしている者を除籍とします。この対応は学内全ての関係者(講師、生徒、運営者など)に適応します。この理由によるコース途中の除籍の場合、参加費の返還は行いません(※5)。
・信頼性の客観的な担保として参加者に許可を取った上で、ビデオまたは音声による記録を行います。
・参加者から上記内容や進行に関して意見がある場合は、たとえワーク中であったとしても主催者(安本達也・池田練悟)に伝えて頂ければ最重要問題として速やかに対応します。
直接または下記のメールアドレス宛に相談することが可能です。伝えやすいよう匿名での相談も可能です(※6)。

安本達也 callmetah@gmail.com
池田練悟 ikedarego@gmail.com

※1 仲間外れや無視、故意に情報を伝えないなど
※2 コンタクトインプロのワークで足が相手の臀部に触れた、目を閉じて動くワークにおいて手が相手の胸に触れてしまったなど
※3 客観的に見て明らかな故意の暴力、行為の強制、拘束などによる身体的な行動の制限など
※4 威圧的な態度、脅迫、名誉棄損、侮辱、許可のない秘密の開示、噂話、ひどい暴言、身体的特徴や性的志向及び性自認に対するからかいなど
※5 被害者が途中でやむなくコースへの参加を中止する場合、この限りではありません。
※6 コース参加時にオンラインでの相談フォームをお伝えします。




※募集案件に対して応募後のやり取りについては、当サイトは関与できませんので個人情報の受け渡し、面談等直接会われる場合は、細心の注意をお願いいたします。
※当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
ご利用についての注意事項・ハラスメントに対する対応について。

掲載者情報

掲載者シアタースコラ
担当者池田練悟
住所東京都杉並区荻窪5丁目29−3
お問い合せ先info@theatreschola.info
関連URLhttps://theatreschola.jp/
その他情報
お問い合わせ ※ご利用の端末に設定されたメールソフトが開きます。

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