CINEMA PLANNERS > スクール / ワークショップ > 2/19 〆切【コモンズという新しい形の映画製作】演技を学問し実践する短期コミュニティ「ソマティック映像演技研究コモンズ」参加者募集

2/19 〆切【コモンズという新しい形の映画製作】演技を学問し実践する短期コミュニティ「ソマティック映像演技研究コモンズ」参加者募集

投稿日時:2023/02/15 10:Feb:th
投稿者:高山 康平
募集地域:東京
締切:2023/02/19

この度、映画監督・高山康平が主催する「ソマティック映像演技研究コモンズ」を立ち上げるに当たって、参加者を募集します。
コモンズという新しい形態のコミュニティを形成し、持続的で創造的な映画製作を実践していきます。
役者だけでなく演出家・プロデューサー・脚本家・その他技術職の方など、映画制作やコモンズに関心のある方は是非ご検討ください。
詳細は後述しますが、4ヶ月程度の演技ワークショップの後、短編映画を製作することを目標としております。

以下、「ソマティック映像演技研究コモンズ」について説明していきます。
(こちらの音声メディアでも説明しているので、併せてどうぞ
https://stand.fm/episodes/63dc947934a7c3d35d19ebc0


〈“ソマティック映像演技”とは〉
「ソマティック」とは“身体の”という意味です。演技は、人間の心を扱う芸術ですが、長い間、身体と心のつながりは見落とされてきました。
現代の便利な生活様式は人間の身体が本来持つ能力を潜在化させる傾向にありますが、あらゆる感覚は身体を通して行われるものですから、必然的に感覚までが鈍くなっていくことになります。
他方で、科学の目覚ましい発達により、身体と心の関係については以前よりもわかることがずっと多くなってきました。
特に21世紀になってからは、内臓感覚が感情に及ぼす影響の大きさや、自律神経の心理学的な働きがはっきりとしてきました。
このワークショップでは特に、内臓感覚に焦点を当てることで言語を介さずに感情にアプローチする方法を実践します。
また、現存する世界最古の芸能の一つである能の身体技法を参照することで、日本の演技の独自性に迫っていきます。
能の大成者・世阿弥の残した演技理論は今日的な観点から見ても非常に合理性があり、それを現代の映像演技にアレンジして適用することができます。
600年以上かけて磨き上げられてきた能の身体技法の中には観る者を深い感覚に誘う仕掛けがあります。
それを理論的に裏付けることを通して、各自の持つ感覚を各自が技術化できるようにしていきます。
具体的には下記のリンク先の「演技と身体」の記事にある演技論を実践していきますので、是非少しだけでも読んでみてください。
演技と身体 https://note.com/koheitakayama/m/m0a4e7cd5ea61

〈“コモンズ”とは〉
ここでは「知識や技能を提供し合う場」くらいの意味で使っています。
具体的には、人々が金銭的なやり取りなしにゆるく繋がるプロジェクトベースの短期(4〜6ヶ月くらい)コミュニティを構想しています。
元々は人々が共同で所有・管理する土地を指す言葉ですが、近年はより広い意味で使われるようになりました。
東京は、隅々まで資本主義が行き渡っていて、お金を払わなければ教育やサービスがほとんど受けられないばかりか、クリエイティブな活動でさえ続けていくのにとてもお金がかかります。
そんな貨幣経済で埋め尽くされた空間にもう少し穴があってもいいんじゃないか、と僕は思いました。
何にでもいちいちお金を取っていたら遊び心は萎縮していきます。芸術は遊びとは決して切り離せないものなのです。
また、技術や知識はただ持っていても意味がなく、使わなければ仕方ありません。
僕は演技について自分で体系化した方法論があり、演出の経験値もありますが、他方で苦手なこともたくさんあります。
そうやって集まった人で何ができるか、それを遊ぶ場としてのコモンズを提案したいと思います。
したがって、どのようなコミュニティになるかは、集まった参加者の特性によって変わります。製作費をマネタイズすることもできるかもしれないし、あるいはほとんどお金をかけずに製作ができるかもしれないし、広く活動を発信できるかもしれないし、ひっそり黙々と修練に励むかもしれないし。
ただし全く方向性がなければ集まりようもないので、方針として「贈与・ゆるい繋がり・身体論・公開性」の4つを挙げておきます。

① 交換から贈与へ
従来の市場原理では物・技能・知識・お金などあらゆるものが交換されますが、ここではそれぞれが技能や知識を贈与し合う仕組みを採用します。
それぞれが提供できるものを提供できる範囲内で持ち寄ることで、サスティナブルなコミュニティ運営を目指します。(即座に持ち寄れるものがなくても参加できます。)手始めに僕が持っている知識・技能を演技ワークショップという形で提供する所から始め、映画製作から作品の発信までを見通しています。

② 組織からネットワークへ
 強固な組織ではなく、ゆるい繋がりによるコミュニティを形成していきたいです。
できるだけ強制をせず、関わり方も距離感も人それぞれで良いと思っています。
コミュニティとしての明確な境界線にこだわり過ぎず、派生的な繋がりを大切にし、
「開き過ぎず閉じ過ぎない」コミュニティになればいいなと思います。
4ヶ月〜半年くらいの短期的なコミュニティ運営を基本として、計画が半分と思いつきが半分とで進めていけたら良いですね。

③ 精神論から身体論へ
とはいえ、でたらめに集まっても仕方がないので、「ソマティック映像演技」を
一つの柱としてその下にわらわらと集まりたいと思います。
「ソマティック」という語は“身体の”という意味です。
20世紀の演技論は、人間の精神的な部分に比重を置いたものでしたが、そこには
精神と身体を分離して考えてきた近代の誤謬があります。
今となっては心を身体抜きで考えることはできず、長い間見落とされてきた身体と
心の繋がりを見つめ直すことから21世紀の演技論は始まると思っています。
解剖学や哲学の知見を背景に、能の身体技法なども参照しながら、一つの“学”として演技を実践していきます。

④独占から公開へ
今日のような競争社会では、知識や技能を独占することが成功のための基本的な条件となってしまっています。
しかし、世阿弥が『風姿花伝』で“稽古は強かれ、諍識はなかれ”と書いているようにやたらな競争心や独占心は芸を阻害するものです。
このコモンズでは、可能な限り内容や活動をオープンにして、より多くの人との“ゆるい繋がり”に発展する余地を担保しようと思います。
また、ここで発見された知見や技術を出し惜しみせずに公開することで、芸術全体に貢献し、より多くの人に学びの機会を提供できることを望みます。

〈ステートメント〉
アートというのは自分の流儀があることですから、まあアーティストとして自分の流儀で映画を作ってみようと思い立ったというだけのことなんです。
どこぞの偉い権威の方に見初められて拾ってもらえたりしたら話が早いのですが、どうもそういうのは僕のやり方じゃないなと年々思うようになってきました。「今時はアーティストも営業やマーケティングができなくちゃ」という声もありますが、それができるなら芸術なんかやってねえよ、と思う次第です。それにマーケティングも近頃じゃほとんど詐欺と区別が付かなくなってきている有様です。
芸術というのは本来、制度や道徳からのアジール(避難所)として機能すべき領域だと思うのですが、多くの人は自分が何者でもないことに耐えられず、安易に権威や資本にすがろうとしてしまいます。もちろん、そういう方法(流儀)があっても良いのですが、皆が皆同じ方向になびこうとする現代はちょっと異常だと思います。
権威とはすでに確立された価値で、そこに新しいものはありません。新しいものは常にオルタナティブから生まれます。
そしてそのオルタナティブとして、「身体論」や「コモンズ」を僕は提案したいのです。別にそこに理想があると考えているわけじゃあありません。
ただ、動的平衡的な揺り戻しがくるんじゃないかと考えているのです。現在は、古い価値観が崩れようとしている時だと思います、なんとなく。
皆が権威とか学歴とか資本といった安定を強く志向するのは、世の中全体が不安定になっている証拠です。
それに今みたいに目に見える搾取と格差によって成り立つ豊さがいつまでも維持できるとも考えにくい。あと、資本主義にちょっと疲れた。
そうすると「コモンズ」という形態は僕のような人間にとっては唯一の選択肢とも言えます。幸いに勉強が好きですから、提供できるものはたくさんあると思います。
また、これからはWeb3の時代ですが、そうした仮想空間の隆盛と相補的に「身体性」の重要性はどうしたって高まっていくと思います。
ここでは、演技を一つの学として捉えて研究していきます。演技はそれだけで一つの学問領域を構成する奥行きがあるものだと思いますが、それに関わる人間たちによって非常に気分的なものとして消費されてしまっています。絵画だって音楽だって学問的な土台の上に個性が花開く芸術であるのに、どういうわけか演技だけは知性と個性が矛盾すると思われている傾向があります。演技はまだまだ未開拓な芸術分野なのです。
もちろんすでに演技理論は数多ありますが、いずれも精神分析や心理学など20世紀の知見にとどまったものです(もちろんそれらにも価値はあります)。
僕が確立しようとしているのは21世紀の演技論です。内容は難しいものになると思います。しかし、何かとファストなこの時代に時間をかけて何かを習得するのはきっと面白いと思います。
ここには権威も資本もありません。ご自身の肌で感じ取り、そして参加を判断してください。

【想定しているカリキュラム】
① 感情と内臓
内臓反応と感情の繋がりを実感します。
https://note.com/koheitakayama/n/n3d3e7363cf18
https://note.com/koheitakayama/n/n129fc0362dd7

② 身体基礎
身体の基本原理を学び、演技時にどのような身体状態が望ましいのか考えます。
https://note.com/koheitakayama/n/n46773446bafa
③ 呼吸と間
呼吸方法・技法の学習を通じて、演技における間について考えます。
https://note.com/koheitakayama/n/n567026531802

④ 関係的に演じる
ポリヴェーガル理論、アフォーダンス理論などを通して相手と関係的に演技をすることが身体的にはどのような状態なのかを学びます。
https://note.com/koheitakayama/n/nbcc403734ed5
https://note.com/koheitakayama/n/ne08fe5546ac8

⑤ 声の表情
声の表現の技術を学び、内臓反応と結び付けていきます。
https://note.com/koheitakayama/n/n652553201a80

⑥ 顔の表情
顔の小さな筋肉を動かしてニュアンスを作る技術を習得します。また内臓と表情の関係にも踏み込みます。
https://note.com/koheitakayama/n/n092f58f92e04

⑦ 役の基本三体
これまでの内容を基にあらゆる役柄の基本となる「老体・女体・軍体」の身体的な状態を習得します。基本三体は世阿弥の理論からの借用です。
https://note.com/koheitakayama/n/n11fd89a05763

⑧ 演技のドラマ性
一つの動きの中に「序破急」のリズムを作り出し、感情を身体で表現していきます。
https://note.com/koheitakayama/n/n6c12a4e672e2

⑨ 役の創造
これまでの技術を総合した役作りを行います。


【応募詳細】
ワークショップ期間:2023年3月〜(4ヶ月〜半年ほど) 毎週月曜日17時〜22時
※毎週参加できなくても大丈夫ですが、半分くらいは参加できるのが望ましいです。
※会場の都合などによって開催されない週もあります。
場所:東京都練馬区江古田 ワンズスタジオ
参加費:無料
募集人数:最大15名
 ※応募者が多数の場合は選考しますが、経歴・技能よりは多様性を重視しますので、未経験者の方でもどうぞご応募ください。
※参加が決まった方は、一度オンラインで面接させていただきます。

【注意事項】
1. 最終的には短編映画の制作を目指しますが、出演を確約するものではありません。作品の規模や内容、また演技の水準によっては出演できないこともありますのでご了承ください。
2. ご出演いただくに当たって、ギャラの支払いは原則ありません。しかし、集まったメンバーの特性によってはマネタイズできる可能性もあり、資金が集まった場合には適正に割り振っていきます。また、映画製作に当たって、参加者から制作費を徴収することはありません。
3. 期間は映画の撮影までを含めて大体4ヶ月〜半年を見込んでおりますが、制作の進捗、技能の習熟の具合によって変動します。
4. ワークショップの様子やそこでの演技など適宜、映像に記録し、SNS上に公開する予定です。公開を希望しない場合は予めお知らせください。(映像の公開はコモンズの方針の「公開性」に基づくもので、コミュニティ活動の広報としての役割を果たすものでもあります。強制ではないものの、提供していただけると助かる項目ではあります。各回ごとに可否が変わっても大丈夫です。ただし、所属先などの事情もあると思いますので、そうした事情を排除するものではないという意味でご理解ください。)
5. 事務所などに所属されている方は、必ず所属先の了承を得てご参加ください。
6. その他、質問や相談があればお気軽にご連絡ください。個人的な事情がある方にはできるだけ配慮したいと思います。

【主催者プロフィール】
高山康平
1987年生。早稲田大学社会科学部卒。
大学卒業後より、自主映画を中心に映像制作を行い、これまでスキップシティ国際D
シネマ映画祭や大阪アジアン映画祭、映文連アワードなど多数の映画祭で入選・受賞してきた。長編作『アイニ向カッテ』は2019年に全国で劇場公開された。
2022年より独自の演技論に基づいた演技ワークショップを主催。初の舞台演出作品となった『相対性家族』(2022)では、身体論や能の技法を演出に取り入れ、その独特の世界観が好評を得る。
作品作りにおいては人類学のパースペクティヴィズムの立場から「他者を真剣に受け取る」をテーマにしている。また、表現主義的な手法も取り入れながら、幻想的リアリズムを志向している。
高山康平デモリール https://youtu.be/IVU6WwhpiZM
舞台『相対性家族』配信ティザー https://youtu.be/4Gb8-i-94E8
〈できること〉
演出・脚本・映像編集・演技指導・言語化・油絵・執筆・最低限の現場運営・ちょっとした美術・ちょっとした照明
〈苦手なこと〉
営業・いい感じのS N Sの投稿(批評的なのは得意)・お金の計算・事務処理・その他細かいこと

【応募方法】
下記の応募フォームより必要事項をご記入の上、お申し込みください。
https://forms.gle/jjeu1Kak222Tkjhs9


【ハラスメント防止対策ポリシー】
当コモンズは、あらゆる暴力・ハラスメントに反対いたします。
・「人に優しく、芸に厳しく」をモットーに、全員が気分良く参加できる環境を目指しております。
・講師による威圧的な態度、身体的な接触、その他あらゆるハラスメントが起こらないよう、最大限注意いたします。
・参加者の方も、攻撃的な言葉遣いや演技上不必要な接触などはお控えください。
上記の対策は注意義務に留まるもので、対策として十分なものではありませんが、ハラスメントの問題については業界全体で取り組んでいくべきものであり、今後も検討を重ねてゆく所存です。
ハラスメント対策について、何かご意見・ご質問があれば(言いにくいとは思いますが)、率直にお聞かせください。




※募集案件に対して応募後のやり取りについては、当サイトは関与できませんので個人情報の受け渡し、面談等直接会われる場合は、細心の注意をお願いいたします。
※当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
ご利用についての注意事項・ハラスメントに対する対応について。

掲載者情報

担当者高山康平
お問い合せ先kohei.tkym@gmail.com
関連URLhttps://note.com/koheitakayama/m/m0a4e7cd5ea61
その他情報https://twitter.com/koheitakayama
お問い合わせ ※ご利用の端末に設定されたメールソフトが開きます。

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