【シネマプランナーズゼミ】撮影監督ってなに？先駆者から学ぶ撮影監督システム

シネマプランナーズの勉強会は、商業映画の仕組みを学ぶのではなく、我々「インディペンデントの今と向かうべき先を見つける」ことがテーマ。一つは製作環境を整える事、企画そのものや資金調達、助成金や労働改善。もう一つは海外展開、海外映画の今を知り、日本に足りていないものを理解し改善する。大きくはこの2点。

8/29（木）の講師は、日本映画界に撮影監督システムの導入の先駆者、撮影監督の高間賢治氏。
1988年公開のにっかつロマンポルノ。
その17年の歴史において最後から3番目作品となる金子修介監督の「ラストキャバレー」にて高間さんは初めて撮影監督システムを導入しました。

撮影監督システムとは何か？
それまでの映画の撮影は、照明部と撮影部に分かれており、基本的に撮影部は照明部に対して指示をすることができなかったと言う日本独特の長い歴史があります。
それをアメリカ留学を経て高間さんは、ハリウッドスタイルの撮影監督で行いました。
それが照明、カメラをすべて指示し、画面全体の責任を取る撮影監督システムです。

この「ラストキャバレー」は、後に「櫻の園」の脚本を手がける、じんのひろあきさんのデビュー作であり、じんのさんは可能な限りこの現場に足を運び、撮影監督システムを間近で観察、体感したのです。
その時見聞きした体験をもとに、じんのさんに聞き手としてより深く、その当時のお話をお聞きしていただきます。
さらにこの後のお2人が関わられた、じんのさんが企画をし、高間さんが撮影監督をされた、三谷幸喜脚本の映画「12人の優しい日本人」のリハーサルから撮影に至るまで、現場に通い見聞きした話などもお聞きしようと思います。
また、後半はやはり金子修介監督作品の「デスノート」の撮影をめぐり「前編」の撮影監督が急逝されたために、後編の「デスノート the Last name」の撮影を高間賢治さんは、「前編」の画面の印象(これをルックという)を完全に踏襲し、違和感なく仕事を引き継いだ、その職人技についての話を聞いていきます。

もちろん今まで通り、皆さんの質問も随時お答えし、参加者の皆さんと語り合います。

高間賢治さん
撮影監督協会所属　撮影監督
映画
「月山」「1999年の夏休み」「ラストキャバレー」「風の又三郎 ガラスのマント」「どっちにするの。」「就職戦線異状なし」「12人の優しい日本人」「あひるのうたがきこえてくるよ」「シュート！」「ガメラ　大怪獣空中決戦」（撮影補佐）「白い馬」「ラヂオの時間」「デスノートthe Last name」「神の左手悪魔の右手」「シェアハウス」ほか多数
著書
「マスターズオブライト－アメリカン・シネマの撮影監督たち（宮本高晴さんとの共訳）」「撮影監督ってなんだ？」「シーナ映画とコーキ映画」

参加方法：お名前、性別、年齢、お住いの地域、ご職業をお書きの上、参加の旨をinfo@cinepu.comまでメールをお送りください。（映画インフラ協会の会員の場合はそちらもお書き添えください）

参加費：3000円（税込）※当日現金にてお支払いください。
映画インフラ会員は1500円。当日入会でも適用。
https://assoc.cinepu.com/

日時：8/29（木）19:00～22:00（18:30開場）
場所：シネマプランナーズラボ
（東京都渋谷区千駄ケ谷５丁目３１−２１ チャールストンハウス1F）

以上となります。よろしくお願い申し上げます。