3日間集中インプロ・演技ワークショップ 演技のための即興、即興のための演技
「即興は想像性につながるカギである。ある意味、全ての芸術は即興である。」スティーヴン・ナハマノヴィッチ
一瞬のひらめきや反応から生まれる表現はとてもクリエイティブで個性的です。今、まさに目の前で起きる即興的な表現に観客は感動し、やっている本人でさえも自分のパフォーマンスに驚きさえします。
スタニスラフスキーシステム、チェーホフテクニック、マイズナーテクニックなどの演技トレーニングの目的には、「今、ここで」の表現を生み出すための即興力の向上もその中に入ってきます。また即興(インプロゼーション)は、キース・ジョンストンやヴァイオラ・スポーリンにより体系的な考え方やトレーニングが作られ、一つのジャンルの表現となり、多くの人に学ばれるようになりました。
今回のWSの目的は、➀「即興の理解と体験」、➁「表現者の即興力の向上」、③「即興を台本芝居へ応用させる」、④「インプロショーとして観客の前でパフォーマンス」まで行います。
このWSはマイケルチェーホフ東京とインプロ企画asobibaとの共同で行われます。講師はインプロ企画asobiba代表の小島 啓寿(ひろきゅん)です。彼は即興パフォーマーとして活躍されまた俳優としも台本のお芝居に数多く出演されています。マイケルチェーホフテクニックは即興が基本であるのでとても親和性の高いWSとなります。
■ワークショップの内容■
▼1日目|10:00~16:00
【即興:相手と共に未知へと進む】
・初日の前半は即興とは何なのかを体を通して理解していきます。
芝居では常に誰かと、または何かと演じています。相手がいるから化学反応が起き予期しないシーンや感情が生まれます。
▷使用テクニック:ギブ&テイク/イエス・アンド/エナジーボディ
【感情からのシーンづくり】
・物語はどこからやってくるのか?その衝動はどこからやってくるのか?
後半は感情や目的からどうやって役が生まれ、ストーリーが発生するのかを見ていきます。
▷使用テクニック:インサイドアウト/サイコフィジカルエクササイズ/サイコロジカルジェスチャー/目的
▼2日目|18:00~22:00
【生きた空間と時間】
芝居には人物の要素の以外にも空間や時間といった要素があり、役はそれらの要素とも影響を与え合い、ストーリーが生まれます。
2日目はそうした空間と時間の要素を理解したうえで、徐々に台本に取り組んでいきます。
▷使用テクニック:ペインティング/POV(役の視点)/与えられた状況/障害/レスリング
▼3日目|11:00~17:00/18:00よりミニインプロショー(カンパ制)
【台本の役を即興的に演じる】
3日目は役作りに取り組み、即興的に演じてみます。役への変身は、芝居の醍醐味の一つです。そして18時よりミニインプロショーを開催し、3日間の成果を観客に発表します。
▷使用テクニック:役作り/エモーショナルプリパレ―ション
■講師紹介
▷小島 啓寿/こじま ひろひさ
俳優・即興パフォーマー・WS講師
1997年より劇団カムカムミニキーナに入団、舞台俳優として活動を始める。劇団公演だけでなく、映像や商業舞台まで幅広く活躍。2007年所属していた劇団を退団後、フリーの役者として様々な舞台に出演。
イベントや結婚式の司会など活動を広げるなか、2009年インプロ(即興芝居)に出会ってからは精力的にインプロ(即興芝居)のショーやイベントにも出演するようになる。
インプロ活動を続けるなか、2014年『誰もが安心して自由に楽しく遊べる場所を創造する』という理念の元、Asobibaを立ち上げる。年間80本以上のライブを行いながら、全国各地でインプロのマインドを伝える為のワークショップなどの活動を行っている。
▼小島啓寿からの挨拶▼
即興が苦手だと感じている俳優は多くいます。僕も最初はそうでした。何をしていいのかわからない。これでいいのか。疑問、不安で逃げ出したくなりました。
インプロを学ぶことで、主に現場での即時対応に驚くほど違いがでました。また「今この瞬間」に意識を向けることで、台本を演じていても目の前で起こっていることに反応でき、ステージ数を重ねても毎回活き活きとした芝居になったと実感できました。
今回のWSは、即興が苦手だという方にこそ是非体験してほしいです。即興に対する不安をなくし、現場で活かせる術を見つけてもらいたいと思っています。
人生に筋書きはありません、常に決断の連続。日々皆さんは先の見えない道を歩き続けています。
人生はまさに即興そのものです。
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▷秋江 智文
俳優・演技講師・演出家
マイケルチェーホフ東京代表
21歳のときマイケルチェーホフの著作『To the Actor』を読み、強く感銘を受ける。25歳のとき渡英。英国アルテミス・スピーチ&ドラマスクールで、チェーホフテクニックのサラ・ケーン(Sarah Kane)および、校長のクリストファー・ガービー(Christopher Garvey)に師事し、チェーホフテクニックやスピーチテクニックを学ぶ。また『マイケルチェーホフロンドンスタジオ』(Michael Chekhov Studio London)の校長を務めるグラハム・ディクソン(Graham Dixson)にも師事する。現在ではウルリッヒマイヤーホーシュ(Ulrich Meyer-Horsch)を師として、日本でマイケルチェーホフテクニックを体系立てて教えている。
▼秋江智文から挨拶▼
小島さんにWSをコラボ開催しようと呼びかけました。それは彼が即興の役者であり、台本芝居の役者であるからです。(おそらく彼からしたら、その二つに区別はないのかもしれません。)台本や演出は全て過去に作られたもので、俳優の存在だけが今の瞬間の中に輝けます。即興はあらゆる身体表現において、その空間と時間を観客と共有するために不可欠です。
私は普段教えている演技テクニックが、小島さんの即興のテクニックや考えとどのような化学反応を起こし、パフォーマンスが生まれるのかとても楽しみです。ぜひ興味のある方是非ご参加ください!
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■使用テキスト
アントンチェーホフ著「熊」
■対象者
・俳優、インプロヴァイザー、ダンサーなど身体表現者をされている方。
・社会人・学生でさらに技術を伸ばそうと思っている方。
・心身が健康な方。体を大きく動かすことに支障がない方。
■日時
3月19日10:00~16:00
3月20日18:00~22:00
3月21日11:00~17:00
※3月21日18時よりミニインプロショー(カンパ制)を行います。
■開催場所
高円寺K’sスタジオ本館
〒166‐0011
東京都杉並区梅里1-22-22
パラシオン高円寺B1-100号
■受講料
15000円
※3月19日のみ6000円
※3月20日のみ3000円
■申込
HPの「APPLICATION」より申し込みができます。
【ハラスメント防止対策ポリシー】
「俳優が他者と演技を学びを深め、創作に励み、挑戦するために、演劇空間が心理的・精神的に安心・安全を感じ、その場にいる全ての人の存在を認め、敬意を払える」ことができるように運営に努めます。
具体的に下記のことを行ないます。
・講師は参加者に対して暴言や暴力、恫喝、強要、威圧的な態度、無視等の行為をとりません。身体的な接触は指導のために必要な場合だけ、社会通念上適切な箇所にのみ行います。
・エクササイズの内容に不安がある場合、参加者はそのエクササイズへの参加を拒否することができます。
・参加者の方に不必要な性的表現や身体的接触を要求したり、あるいはプライベートな事柄を開示するよう要求することはしません。
・ワークショップ内で行うエクササイズは参加者個人のセクシュアリティ・年齢・経験等に配慮して進行します。
・台本を扱う際、性的表現や身体的接触、あるいは暴力が書かれているような場合、役者同士の了承を得たうえで行います。
・エクササイズに対してのフィードバックや感想など意見交換をうながし、どの参加者も発言の機会が得られるようにします。
・参加者にも他の参加者や講師に対するハラスメント、ヘイトスピーチや暴言、暴力等の不適切な行為を控えていただくようお願いします。万が一上記のような行為があった場合には、ワークショップを進行する講師として断固とした対応をとり、場合によってはその方の参加をお断りし、退室していただきます。
・万が一、参加者間でエクサイズを逸脱するようなハラスメント行為が生じた場合、講師および主催者は迅速かつ正確に事実関係を確認し、被害者に対して適切な配慮の措置をとります。また加害者に対しても適正な措置をとるとともに、再発防止のために必要な措置を講じます。
・参加者からいただいた連絡先へ、ワークショップの告知以外で連絡を取ることはしません。
・参加者から進行に関してご意見や相談をいただいた場合には速やかに対応をとります。
・ワークショップに関するご意見や苦情は講師、主催、スタッフにお伝えいただくか、または以下の指定相談窓口にご連絡ください。
https://harassmentmadoguch.wixsite.com/list
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掲載者情報
担当者 | 秋江智文 |
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お問い合せ先 | michael_chekhov_tokyo@yahoo.co.jp |
関連URL | https://www.michael-chekhov-tokyo.com/ |
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