【相手に呼応した演技・マイズナーテクニック】基礎徹底9月集中コース(9日間短期集中)
【このWSの概要】
マイズナーテクニックは世界中で演技の基礎トレーニングとして、映像・舞台のジャンルを問わず実践されています。
このワークショップでは、マイズナーテクニックのトレーニングに短期集中で取り組み、最終的に台本を使ったシーンワークで、このテクニックをどのように実際の演技に活かせるかを探求します。
マイズナーテクニックの特徴を一言で表すなら「何が起きるかは自分の内面よりも相手がすることによる」です。
様々な演技法の落とし穴は、自分の感情や台詞やキャラクターを表現しようとして俳優が内向きになることです。その結果、相手や状況にそぐわない、ずれた演技をしてしまうことがあります。
このワークショップではリピテションエクササイズを通して、相手を観察して生まれた衝動のままに反応し、関わる技術を鍛えます。俳優が陥りがちな「表現しようとする」自意識から離れて、演劇・映像問わず演技の基礎である「相手を見て聞いて反応する」を徹底します。
さらに身体的なエクササイズを使って、直感的・衝動的に反応できるようになるのを後押しします。
土台となる技術を固めてから、台本分析を一番最後にやり、積み重ねたテクニックを使って実際にシーンを演じます。
【主催者からのメッセージ】
全部で9日間と聞くと長く感じるかもしれませんが、本来であればもっと時間をかけて学んでいく過程を短期間に濃縮したWSです。
参加者の方が一つずつ吸収していけるように技術的なことを説明していきます。
また、稽古場の環境づくりを大事な要素としてファシリテートしています。
毎瞬間、真実の状態をもって他者と関わるからこそ、俳優が自分のことを心配しなくても良いと思える安全な環境が必要です。ポジティブな環境で、のびのびとチャレンジしてもらうことを心がけています。
愛するにしろ憎むにしろ、他者に影響を与えあい関わるのは、
たとえそれが虚構のなかであっても勇気が要ることで、怖いことでもあります。
でもそこに踏み込み、俳優の心が本当に響き合っていれば、必ず観ている人の心を動かす美しい瞬間が生まれるはず。
チャレンジングで楽しく、返ってくるものが多い時間になるのは間違いありません。
未知に飛び込み、どこに行くか分からないということも含めて、一緒に楽しみましょう。
【このワークショップを受けるメリット】
・ポジティブで安全な環境のなかで失敗や批判を気にせず挑戦できるので、自分の表現の幅を広げることに集中できる。
・相手を受けた演技ができるようになる。演技に即応性・柔軟性が生まれる。
・相手に応じて瞬間瞬間変化する、映像で好まれる演技ができるようになる。
・演技を邪魔する自意識から離れる術を見つけられる。
・俳優として扱える反応の幅を広げられる。
・俳優としての自由度が上がり、個性を出せるようになる。
・自分の直感や本能をより信じられるようになる。
・学んだテクニックを実際にシーンスタディで実践できる。
・コース終了後は毎月開催のリピテション会やシーンクラスに参加することができます。「俳優としてベースとなる技術を継続的に磨く場」が得られます。
使用するテキストは葛藤がはっきりと描かれているシーンを使用します。この先どんなスタイルのお芝居をやっていくにしてもベースとなる技術を身につけていきます。
【以下の感染症防止対策を取ります】
・体温37.5℃以上ある場合、また風邪症状がある場合は参加を見合わせていただきます
・マスク着用は任意とします
・常に換気をします
そのほかにも、状況に応じて主催者が必要と見なした対策を実施する場合があります。
【対象】
俳優
新しいものを吸収し向上するために真摯にチャレンジする意志のある方。マイズナーの経験がなくても大丈夫です。
【日時】
9月
1日(金) 10:15~17:00
2日(土) 10:15~17:00
4日(月) 10:15~17:00
5日(火) 10:15~17:00
8日(金) 10:15~17:00
9日(土) 10:15~17:00
11日(月) 10:15~17:00
12日(火) 10:15~17:00
13日(水) 10:15~17:00
(計9日間)
NG、遅刻・早退は基本的に可といたします。オーディションや稽古、撮影と重なる等、事前にご相談ください。
【会場】
最寄り:東高円寺駅のスタジオ
【参加費】
35,000円
・「リピテション割引」 1,000円引き
これまでに西村壮悟によるマイズナーワークショップに参加したことがある「リピーター」の方対象
・「早期割引」 1,000円引き
8月14日までに参加費ご入金がお済みの方
※1との併用可
・「U25割引」 33,000円
25歳以下の方
・「学割」 33,000円
30歳以下の学生の方
※養成所所属の方は週3日以上クラスがあることが条件
【参加お申し込み方法】
メールにてお申し込み。
so5246ra@gmail.com まで、
件名を「9月集中コース参加申し込み」とし、本文に下記を明記のうえ、ご送信ください。
①お名前(ふりがな)
②キャスティングされる役の年齢幅「25~40歳」等、だいたいでも結構です。実年齢ではありませんが、よく分からない場合は実年齢を「30代」など、書いていただいても結構です。
③性別(女性、男性、その他etc ※シーン選定のため)
④ご連絡先(電話番号とメールアドレス)
⑤(あれば)ご所属
⑥(もしあれば)期間中のNG、遅刻・早退
⑦マイズナーテクニック経験の有無(あれば、どこで習ったかも)
⑧出演歴や養成所でのトレーニング等、主な経歴
⑨このWSをどこで知ったか
⑩健康状況や身体的なことなど、配慮が必要なことがもしもありましたら差支えのない範囲でお聞かせください
⑪上記の割引適応希望の方は、その旨お申し出ください
その後、こちらから返信いたしますメール記載の銀行口座に参加費をお振り込みいただき、ご入金の確認が取れた時点で、ご参加が確定し、参加枠が確保されます。
メールのお申し込みだけでは確定とはなりません。お申し込み時に空きがあってもご入金まで間が空いてしまった場合、後から申し込まれた方が先にご入金され、枠が埋まってしまうこともありますのでご注意ください。
【キャンセルポリシー】
開催前に参加者の皆様にアンケートをとり、プログラムとシーンを準備します。
(お申込みがギリギリになるとアンケートを省略させていただく場合があります)
・開催8日前までのキャンセルは、ご入金いただいた参加費全額返金。事務手数料1000円を差し引いて返金いたします。
なお、WS開始7日前以降から以下のキャンセル料を頂戴します。
・8月25日以降 参加費の50%
・8月28日以降 参加費の100%
NG、早退・遅刻は基本的に可といたしますので、(シーンワークのペア決めのため)分かり次第ご連絡ください。
【定員】
約14名 先着順
最少催行人数を6名とさせていただきます。参加希望者が6名に満たなかった場合は各日の時間を短縮、または開催をキャンセルさせていただく場合があります。
【これまでのワークショップ参加者の感想】
僕が何よりも収穫に感じたことは、リピテーションのワークの延長線上としてテキストに取り組むことができ、そしてその効果を強く感じることが出来たことでした。
相手役から入ってくる情報量が格段に上がり、そこから生まれる衝動にちゃんと気付く、そしてそれに従うことを自分に許す、
そうしても大丈夫なんだと知ることが出来ました。
—ホリユウキ『シラノ・ド・ベルジュラック』『長い墓標の列』
稽古場に、利害関係がなく、萎縮したり威圧されたりが皆無で、もうどれくらい久しぶりにこんなに自分のためだけのレッスンを受けられてるか、、、思い出せないくらいです。うまくいかないことも恐れず、試す場所がもてて、ほんとにラッキーでした。
―間瀬英正『コントラ』『ベランダ』
『僕は、素直で良いのだ』
一番の収穫だと思います
人間の動物性(野生)を自身で認識し許せたとき、初めてコミュニケーションの根源、その入り口が開くんじゃないかなと感じました
本能的であればあるほど、行動と目的の核が自ずと拾えてくる
そこから人間性(社会性)をくっ付け始めて、生活の中に居るワタシに成っていくのかなと
時間がかかるけど、一切無駄が無い
技術に昇華されたとき、きっと物凄い速度でその過程をクリアし、戯曲の、生きた人としてアナタと対面できる気がしました
—関淳平『いだてん』『LAST & SEX』
自分の中の演劇の仕方みたいなものが、煮詰まったり凝り固まっていたと思うのですが、少しずつほぐれてきて良かったです。頭が強い人にほどおすすめしたくなるWSでした。
だんだんと心も身体も開放的になり、自分に嘘をつかなくなってきて、語彙も増えました。また、シーンをやる上で必要な準備(主に読解)がシンプルになって良かったです。
―小川結子『文化住宅の窓際にはマーガレットを』『長い墓標の列』
濃密な時間を過ごせてとても楽しかったです。
撮影と被ってしまうこともあり、課題にしっかり取り組めるかどうか不安もあったのですが、逆に集中が増してとても身になる日々を過ごすことができました。
今まで台詞をこんな短期間で身に染み込ませられたのは初めてでした。
それはワークのやっていった順番が効果的だったことや、それを素直に受け止めてやることが出来たからだと思っています。
今まで様々な場所でやった事がやっと実を結んだ感覚を覚えました。自分の芝居の大きな指針にしていきます。
―本多晴『ドラゴン桜』『半沢直樹』
シーンワークに関していえば、
結局考えていたことを手放してその場の衝動にかなり流された(そのあとのフィードバックで良いことだと指摘してもらいましたが、自分でもそう感じています。)のが非常に面白かったです。流されたけど、シーン理解を進めていたことと相手に任せていたことで、逆にアンカーが付いていた感覚というか。
―三原一太『SHINE SHOW!』『いちペディア』
僕はどうしても芝居中自分を客観的に見過ぎてしまう癖があり怒りのシーンや悲しみのシーンがしているフリになってしまう傾向にありました。
それが今回、ダイアローグでもモノローグでも素直に心から思ったセリフを言うことが出来ました。
西村さんは教えると言うよりも一緒に考えてくれるタイプの方だったため自分で発見ししっかり噛み締めることが出来ました。
ー安童有都 『広すぎた檻』『虫篭』
辿っていったステップが有効だったのか、安心して参加できる環境・関係が育っていってか、いずれにしろ自分にとってフィットする構成、ファシリテーションだったようで、想像以上に自分の内面や体が素直に開いていってくれました。そうごさんが参加者の様子や、状況を丁寧に見ながら、適切なフィードバックや進行(案内人、というイメージなのですが)をじっくりとしてくださったからこそと思います。「頭で考えてしまう傾向がある」という自分自身の認識を超えて、「ちゃんと相手のことを聴き、感じて、自分の体や心が動いている。それによって言葉(セリフ)を発したり、動いたり(動かされる感覚)、しているな」と思える状態を経験できたことが驚きで、また、「決してできないわけではなくて、そのチャンネルをつなげていくことはできるのだな」と思うことができました。
ー田渕瀬那『2番目でもいいの』『ハリケーン・マリア』
【ハラスメント防止対策ポリシー】
マイズナーワークショップはあらゆるハラスメント、特定の属性を持つ個人や集団を対象にした差別的発言・行動に反対します。
「共に創作をする、あるいは共に演技トレーニングをする仲間の存在価値を認め、敬意を払う」という価値観を最重要視します。
健全なトレーニングを逸脱することを起こさないために、まず上記の価値観を参加者の方にも周知するとともに、参加者が安全に取り組めるようにルールを設定します。
●ワークショップが安全で健全に進行されるよう以下の対策をとります
全ての参加者が心理的に安全と感じられるような環境を作るようにします。
具体的には、
・ワークショップ内で行うエクササイズは参加者個人のセクシュアリティ・年齢・経験等に配慮して進行します。また、上記のような参加者個人の属性に基づいた差別をしません。
・エクササイズの意図やルールを説明します。
・講師は参加者に対して暴言や暴力、恫喝、強要、威圧的な態度、無視等の行為をとりません。身体的な接触は指導のために必要な場合だけ、社会通念上適切な箇所にのみ行います。
エクサイズにおいて身体接触がある場合は説明をします。(基本的に講師は参加者に許可をとってから身体に触れますが、緊急の場合は許可をとらずに参加者の身体に触れて止める場合があります。例:参加者同士の意図しない危険な接触や怪我を避ける場合)
・エクササイズの内容に不安がある場合、参加者はそのエクササイズへの参加を拒否することができます。また、講師は参加者の意見に合わせてエクササイズのルールを変更する等の対応を努力します。
・参加者の方に性的表現や不必要な身体的接触を要求したり、あるいはプライベートな事柄を開示するよう要求することはしません。
・台本を扱う際、性的表現や身体的接触、あるいは暴力が書かれているような場合、それを実行するよう求めることはしません。
・エクササイズに対してのフィードバックや感想など意見交換をうながし、どの参加者も発言の機会が得られるようにします。
・万が一、参加者間でエクサイズを逸脱するようなハラスメント行為が生じた場合、講師および主催者は迅速かつ正確に事実関係を確認し、両者に対して適切な措置をとり、再発防止のために必要な措置を講じます。
・参加者からいただいた連絡先へ、ワークショップの告知以外で連絡を取ることはしません。
・参加者から進行に関してご意見や苦情をいただいた場合には速やかに対応をとります。
・このガイドラインは、随時ふり返りを行い、必要に応じて改訂していきます。
・ワークショップに関するご意見や苦情は講師にお伝えいただくか、または以下の指定相談窓口にご連絡ください。
●指定相談窓口
演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会
メールアドレス:helpsekuhara@gmail.com
HP:http://nosekuhara.com/
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担当者 | 西村壮悟 |
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