国際的に活躍するインプロバイザーから即興芝居を学ぶ「インプロサマースクール」
・インプロバイザー(即興俳優)とは?
インプロ(即興芝居)のパフォーマンスを行う人のことです。
数十秒から数分程度の短編作品を次々に作ったり、1時間もの長編作品を作ったりと、幅広いスタイルがあります。現在では世界60カ国でパフォーマンスが行われており、欧米ではインプロ専用劇場で毎日のようにショーが行われています。
映画や舞台に出演しながら、インプロチームに所属し、ショーに出演する俳優も数多くいて、中にはワールドツアーを行っている人もいます。
・インプロバイザーとしての未来
僕は近年、世界中で行われているインプロフェスティバルに参加し、パフォーマンスやワークショップを行っています。日本にインプロが伝わって約30年が経ちますが、世界には30年、40年とインプロバイザーとしてのキャリアを積み上げている人はゴロゴロいますし、若い人でもシアターやチームに所属して毎週のようにパフォーマンスを行っています。
一方、日本に目を向けてみると、そのスパンでパフォーマンスを行っているインプロバイザーはほとんどいません。日本でもインプロをやる人は増えてきた印象がありますが、世界的に見れば日本はまだまだインプロ発展途上国なのです。
僕はそんな日本のインプロ界の現状を変えようと思っています。
世界から見ると、実は日本人は愛らしくて優しくて繊細で、インプロバイザーとしての素質はとても高い人種です。しかし、その素質が十分に生きているとは思いません。パフォーマンスをする場所、その技術を洗練する場所がまだ確立していないからです。
僕はこのサマースクールでそれを果たせる場を提供します。そして、海外で通用するようなレベルのインプロバイザーを育てていきます。
今後、より多くの日本人が海外に飛び、その力を発揮出来るようになっていければいいなと願っています。
・インプロバイザーの4本柱
インプロの父、キース・ジョンストンは「インプロバイザーは役者であり、演出家であり、脚本家であり、時々コメディアンである」と言います。
その思想をもとに、このサマースクールで育む4つの柱をここで紹介します。
①演技
即興であれ脚本であれ、俳優には必須の演じる力です。特に即興で大切なのは「イマココを受け取る力」そして「影響し合い、変化し合う力」です。イマココの相手から発せられるセリフ、表情、感情、行動、そして物や空間からの影響を受け、大きく変化していくことで、ストーリーは進んでいきます。このサマースクールでは、マイズナーテクニックとインプロを掛け合わせたメソッド、身体やマスクを使ったキャラクターワーク、感覚へのアプローチなどを使い、演技における感受性と身体性を育みます。
②ストーリーテリング
ストーリーに良し悪しはありませんが、強弱はあります。強いストーリーには驚きやミステリー、つまり未知があるのですが、弱いストーリーにはそれがありません。そして面白いことに、即興でストーリーを作ると、プレイヤーの恐れが強いストーリーを作る邪魔をするのです。先がわからないのが怖いから、大きく変化しなかったり、パートナーのアイデアを否定したりします。このサマースクールでは、キース・ジョンストンの思想を基に、人を惹きつけるストーリーテリングを育むために、プレーヤーが感じる恐れと向き合い、手放していきます。
③コメディ
キースは「時々」と言いますが、パフォーマンスするにあたって、笑いの力というのは、お客さんを楽しませるためにもとても大切です。特にアメリカのインプロは「コメディインプロ」と呼ばれる程、笑いの要素が強く、それが観客の人気を集めています。コメディはセンスだと思われがちですが、実は確固たるセオリー、型があるのです。例えば、Mr.ビーンやチャップリンは、さらば青春の光やチョコレートプラネットと同じセオリー、型を使っていたりします。このサマースクールでは、シーンの中で笑い(ゲームと呼びますが)を発見し、それを高めていく方法を学びます。
④あなた自身
最後は意外かもしれませんが、正直これがインプロ、いや俳優の最重要ポイントになるのではないかと思います。インプロでは「何が起きるか」「何が出来るか」はわからないのですが、唯一「誰がやるのか」だけはわかります。なので極端な話、その人自身が魅力的であれば、ショー自体も魅力的なものになるのです。しかし、多くの人は自分自身の持つ魅力に気づいておらず、むしろ舞台上で隠そうとしてしまいます。キースは「面白くあろうとする人はたくさんいるが、ありのままでいようとする人はほとんどいない」と言います。このサマースクールでは、クラウンのワークを通して、その人自身の魅力が何なのかを探求していきます。
〜サマースクール詳細〜
・日程
2024年
8月19日(月)〜30日(金)
いずれも10:00-17:00(約1時間の休憩あり)
※24日(土)、25日(日)は休み
※30日(金)の夜には発表公演を行います。
・場所
i Rego Garage(荻窪駅から徒歩1分)
・参加費
全参加:60,000円
1週目(8/19-23)のみ:35,000円
単発(1週目のみ):9,000円/日
※参加確定後、銀行振込にて承ります。
※単発参加の場合、当日精算でも受け付けます。
・対象
即興もしくは脚本での演技の経験がある人
・定員
全参加:12名
1週目のみ:4名
・講師:忍翔 OSHOW
高校から演劇、大学から英語劇を始め、シェイクスピア作品やブロードウェイミュージカルなど、数々の作品にメインキャストで出演。19歳でインプロに出会い、世界各国のインプロフェスやインプログループに参加。これまでに500以上のパフォーマンス、1000以上のワークショップを行う。
2023年夏には上記のルースムースシアターに短期留学し、キースの愛弟子で世界的インプロバイザーでもあるショーン・キンリーに師事。キースの思想哲学を日本に伝承すべく、ImprOtakuを運営。
・申込方法
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfwmaDERl5OPAJfLWBWAxxWo_m_osB7UgEs5Zi_G3nPMxxg_A/viewform
・キャンセルについて
7月28日(日)までの連絡:100%返金
8月4日(日)までの連絡:50%返金
※返金の際は、振込手数料を差し引いて振り込ませて頂きます。ご了承ください。
【ハラスメント防止対策ポリシー】
・ワークショップが安全で健全に進行されるよう、以下のことを大切に進行します。
・全ての参加者が、心理的安全性を感じられるような場作りをします。
・参加者全員に対して、敬意と尊敬を持ち、対等な立場でコミュニケーショを取ります。
・指導の上で身体的な接触が必要な場合は、当人の了承を取り、社会通念上適切な箇所にのみ行います。
・エクササイズについて、常にフィードバックや感想を聞くなど、全体での意見交換の場を作り、どの参加者も発言の機会が得られるようにします。
・参加者の中に、ヘイトスピーチや暴力等の不適切な言動や行動をする方が出た場合には、すぐさまその方の参加を断り、退室をお願いします。
・全てのエクササイズは、参加者個人の性別・ジェンダー・年齢・体力等に配慮して進行します。
・参加者の方から、進行に関してご意見や苦情をいただいた場合には速やかに対応をとります。
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掲載者情報
担当者 | 忍翔 |
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