【急募】自主映画『みずひたしのくに』ヘアメイク募集!茨城撮影 8/10〆

【はじめに】
本作の舞台は茨城にある私の父の実家です。
小さいころ、 私はこの茨城の家があまり好きではありませんでした。
夏休みになるたびにひとり置き去りにされ、 宿題を終えると誰もいない田んぼ道を歩き、 少し遠くの神社に行ったり、 私しか知らない秘密基地をつくったり、 お父さんが昔読んでいた漫画を読んだりするしかありませんでした。 ただ無意識に空白の時間が流れていました。
中学生の頃、 ひいおじいちゃんが亡くなりました。
それ以来、 私が泊まりに行くたびにいつも私用の布団が敷かれた和室の中央に、 お骨が静かに置かれていたことを不思議な気持ちで思い出します。
気づけば私は、 その家や茨城の田舎の風景に何か感情を重ねるようになっていきました。
コロナ禍で季節ごとに集まっていた親戚たちが少しつずつ遠ざかっていった父の実家。
砂利を踏む音だけが響く庭にザクロが落ち、 裏の水道では祖父がスイカを冷やしていた。
音のない夏の風景がまるで染み込むように私の中に残っていきました。
あるとき、 無口な父の弟である私の叔父に 「この家で映画を撮りたい」 といいました。
「理由はよくわからないけど、 撮らなきゃいけない気がして」 と。
すると、 彼は今までにないほど笑って、 たった一言 「うれしい」 と言ってくれました。
ここの風景は、 捉えようのないストーリーで満ち溢れています。
今回の企画ではその心象風景のようなものを形にしてみようと試みています。
【脚本 / 監督 : 仁平真羽呂】
私は早稲田大学創造理工学部建築学科に在学中の 3 年生です。
高校時代映画を観ていく中で、 私たちの感情や記憶、 そして物語の輪郭をかたちづくっているものが建築や風景、 そこに流れる空気であることに気づきました。
日常が非日常へと変わっていく瞬間、 その背後にはいつも空間の力がありました。
そうした体験から、 私は建築という領域を単なる機能や意匠ではなく、 記憶や感情、 物語を媒介するメディアとしての可能性で捉え直したいと考えるようになりました。
建築と映画は、 記録 ・ 記憶 ・ 広告 ・ 認知といった複数の軸で交差できる媒体でありそれぞれが 「物語を語る空間」 として相互補完できると感じています。
今回の作品は、 そんな私自身の思想とルーツが重なる場所祖母の家を舞台に、 時間と記憶が堆積した空間に物語を重ねることで記憶や見えていなかった空気を映像として立ち上げます。
これまで自分の中にしかなかった建築と映画の交差点をようやく他者と共有できる物語として語る準備が整いました。
本作が、 私にとって初監督作品になります。
色々な方のお力を借りながら、 良い作品にしていきたいです。
皆さん最後までよろしくお願いします!
【企画意図】
昔から、世界のおわりについてよく考えます。
でもそれは、死や恐怖というものではなく、言葉にはならないような「いま」を強く意識する感覚でした。
それでも日常は続いていて、私たちはどこかのんびりと曖昧に息をしている。
この作品では、いつか終わりがあって、そしてのその終わりが保証されていないからこそ、今のこの瞬間がとてつもなくと尊いという思いを描きたいと思っています。
人類の終末と人の夏の小さな田舎まちという小さな風景というスケール横断を通して、私たちは今日や明日をどう生きていくのかを問うような作品にしたいと思っています。
【あらすじ】
地球温暖化を主な原因として地球は壊滅的な状況に陥った。
それに伴い、急速なスピードで科学技術は進み、他の星でも暮らしていけるようにまでなった。
いまや、島国の日本もほとんど沈んでいる状況である。
沈みゆく日本に残ることにした麦は、東京から田舎に引っ越すことになる。
そんな田舎まちで「私たち、地球をまもるから」と言う2人組―羊と蛍に出会う。
世界の終わりと新たな出会い。取り残された彼らはどんな未来を生きる?
【概要】
短編映画:40分程度を想定
撮影時期:8/17~20
撮影日数:4日間。3泊4日の泊まり込み。
撮影場所:茨城県・監督祖母宅
完成予定:2026年3月までの完成を予定。
映画祭:国内・韓国・中国・台湾の映画祭に出品を予定。
【募集内容】
撮影現場にて、当日にキャストのヘアメイクができる方を募集します。
3泊4日監督祖母宅にて泊まり込みになりますので、全日参加できる方が望ましいです。
ヘア、メイク両方ができる方がいらっしゃいましたらぜひご連絡ください。
映像現場でのヘアメイク経験がある方であれば尚嬉しいです。
【応募方法】
・監督のInstagramへダイレクトメッセージをお願いします。
・ご自身の基本情報と、過去にしたヘア、メイクのポートフォリオを添付してください。
・8月前半まで募集します。
【報酬について】
・要相談(日給~5,000円の範囲を想定、4日間なので×4計算)
(食費・交通費は支給)
【実績・経歴等】
・早稲田大学創造理工学部建築学科3年 仁平真羽呂
・自主学生映画4作にて、MA・スチール撮影経験あり
・本作が初監督作品
【ハラスメント防止対策ポリシー】
・暴言、差別的な言動、威圧的な態度はどんな場面でもNGです。SNSやメッセージのやり取りなども含めて思いやりのある態度、言葉選びを心がけます。
・演出上、身体接触が必要な場合は事前にしっかりと説明し、無理にお願いすることは絶対にいたしません。
・困りごと、不安なこと、ちょっとした違和感でも何かあればすぐに相談していただけるようにしています。監督(仁平)にお伝えください。
・意見やアイディアはキャスト、スタッフ全員が平等に尊重される現場づくりを目指します。双方向のコミュニケーションができる仲間として動いていきます。
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掲載者情報
担当者 | 仁平真羽呂 |
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お問い合せ先 | mahalo.n08@gmail.com |
関連URL | https://www.instagram.com/brineandaple?igsh=MThnMmJiZjBsMzdlMw%3D%3D&utm_source=qr |
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